サイバーエージェント岡本副社長がサイバーファイト新社長に就任「業界ナンバーワンの会社を作っていきたい」
サイバーエージェントグループでプロレス事業を手がけるサイバーファイトの新社長に、サイバーエージェントの岡本保朗執行役員副社長(48)が就任することが16日、都内で発表され、岡本氏は「皆さんと一緒に、業界ナンバーワンの会社を作っていきたい」と抱負を述べた。 記者会見には岡本氏、サイバーファイトの高木三四郎社長(54)、武田有弘取締役(52)、元プロレスラーでABEMAプロレスアンバサダーの武藤敬司氏(61)が出席した。新体制では、高木社長は副社長としてDDTプロレスリングと東京女子プロレスを担当し、プロレスリング・ノアは従来通り丸藤正道副社長(44)と武田氏が担当する。彰人(37)は副社長から外れ、取締役となる。人事は6月1日付。 高木副社長は「シナジーを最大化するのに機は熟した。岡本社長と一緒にサイバーファイトのプロレスを世に広めていきたい」と、体制変更について説明した。 岡本新社長は年商7202億円というサイバーエージェントグループのほぼ半分を担当。大のプロレス、格闘技好きで、プライベートでも観戦を楽しんでいるといい、社長就任を「二つ返事でOKした」と明かした。 リング上については高木氏や丸藤氏、武田氏らに任せ、「経営面だったり、グループシナジーを生かしてサイバーファイトを良くできるように全力で頑張って行きたい」と自らの役割を説明。 「それぞれの団体の色で、それぞれで大きく伸ばしていくと基本的には考えている。ビジネス的には集客力、動員力が上がってくるのが一番大きなポイント」「動員数と他の収益面がある程度、連動している部分がある。たくさんのお客様が見に来ていただくことが重要」と動員増に全力を挙げる構えで、グッズ、映像、ネットでのプロモーションなどの改良にも意欲を見せた。 また、(1)米WWEとの関係強化(2)新規協賛企業の獲得(3)ABEMAの生中継強化という方針を示した。(2)については2社から内定を得ているという。 武田氏はノアとして(1)佐々木憂流迦(34)の入団(2)Eita(32)の入団(3)武藤氏のスカウティングアドバイザー就任を発表した。岡本氏は生電話でEitaに「ノアに入団してくれるかな?」と振ったが、Eitaは「いいとも!」ではなく「はい、ぜひ、よろしくお願いします」と、ごくノーマルに答えていた。 武藤氏は、企業が人材確保のため初任給を上げている傾向を指摘し、「ここは一発、3年後5年後、先を見据えた予算を出してほしい」と岡本氏に要望。「海外からも募集、かつこっちからも取りにいけたらいいかな」と提案した。 岡本氏は「未来のスター選手を自分たちで発掘していくことも丁寧にやっていきたい」と話し、若いファンを獲得するために「次世代の若いスター、活躍してくれる選手を増やしていきたい」と方向性を示した。 高木氏はDDT、東京女子として(1)蝶野正洋氏(60)との防災・救命啓発とDDTのコラボイベント「STFプロジェクト」の開催(2)10代に特化した、育成プロジェクトの実施とオーディションの開催(3)東京女子の海外興行の活発化を発表した。 サイバーファイトにはDDT、ノア、東京女子の3団体が所属。動画配信事業「レッスルユニバース」も手がけている。