腰痛のせいでゴルフをやめたくない… “練習・ラウンドをしながら”治療・リハビリが受けられる画期的プログラムとは?
小溝プロとともに、このメニューをこなしていたのが修徳高(東京都葛飾区)の先輩で、ジャンボ軍団でも、ともに汗を流した高見和宏プロ(64)。 レギュラーツアーでは1995年のフィランスロピーなど5勝、シニアツアーでもファンケルクラシックに2度優勝と、輝かしい実績を持つ高見プロですが、首痛や肩のケガ、腰痛など多くの故障にも悩まされてきました。 「腰が痛いままゴルフをしていたんですが、下肢の神経の不全麻痺も発症し手術もしたんです。脊柱狭窄症の手術をしていただいて、今は大分よくなりました。こんなに至れり尽くせりの環境はどこにもないと思います」と、練習場でも豪快なショットを連発していました。 高見プロの口をついて出た「至れり尽くせりの環境」。「IKIGAI GOLF Academy」はまさにそうした条件を備えた施設です。八ヶ岳を背後に抱き前方に南アルプス、富士山も望める標高1150メートルの高原にあるのが小淵沢CC。自生する美しいカラマツにセパレートされたコースはマイナスイオンが満ち溢れ、クラブハウスを出た瞬間から、心身ともに解放される環境なのです。 ここで腰椎・腰ヘルニアなどの手術を受けたゴルファーたちを、ゴルフを楽しめる状態へと回復させるプログラムを作成し、現場でサポートしてくれるのが杉本医師というわけです。 その杉本医師は、今回のゴルフ合宿立ち上げのきっかけを、こう明かしてくれました。 「アマチュアでもプロでも『ゴルフをやりたいんだけれども、腰が痛くてできない』と悩みを訴えてくる方が多いんです。そのうちに肩が痛くなってヒザも痛くなるんですね。負のスパイラルに入って、体が痛いから動かない。動かないから筋力も落ちる。『でもゴルフはやりたい』というジレンマを皆さん抱えていらっしゃる。そうした時、もちろん病院のリハビリとかトレーニングもいいんですけども、実戦で使えるのかどうかを確認するためにはゴルフを並行してやらなきゃいけない。病院がゴルフ場の中にあればいいですけど、そうもいかないので、やはりこういう合宿という形がベストということになります」