【パリ五輪】20km競歩・池田向希が金メダルへ虎視眈々 マラソンは難コース攻略で入賞目指す/みどころ男女ロード編
小山直城、大迫傑、前田穂南は入賞なるか
マラソンは男子が8月10日、女子が最終日の8月11日に行われる。 男子は昨年のMGCで3位までに入った小山直城(Honda)、赤﨑暁(九電工)、大迫傑(Nike)の3人がエントリー。 MGC優勝の小山は今年2月の大阪で自己ベスト(2時間6分33秒)をマーク。その前にはパリのコースを下見し、「日本のコースにはない起伏」と警戒したが、その後は米国で高地合宿を敢行するなど、対策を練っている。 赤﨑は今年2月に坂の多い青梅マラソン(30km)で圧勝すると、5月の日本選手権10000mでは自己新で7位入賞。スタミナ、スピード両面での成長を見せる。 ともに入賞を目標に掲げており、後半にどこまで粘れるかがカギとなりそうだ。 前回6位からの連続入賞を目指す大迫は、4月のボストンで2時間11分44秒。状態も心配されたものの、6月には10000mで28分16秒00で走っている。トラックやロード、海外選手とのレース経験は3人のなかで最も豊富。持ちタイムだけでは測れない夏マラソンでの強さを見せたい。 女子は、1月の大阪国際女子で19年ぶり日本新となる2時間18分59秒をマークした前田穂南(天満屋)に期待が膨らんでいる。 前回の東京五輪では33位と奮わなかっただけにパリはリベンジの舞台。起伏への対応力は高いとされ、多くの五輪選手を育ててきた武冨豊コーチも「30km過ぎの坂を下って、残り10kmであきらめなければチャンス」と話している。 MGCで1位、2位となった鈴木優花(第一生命グループ)、一山麻緒(資生堂)は早くに代表を決め、米国などでじっくりと調整を続けてきた。 東京五輪で8位入賞を果たしている一山はその走りが再現できるか。鈴木も同じようなレースプランで挑んでくるだろう。 今大会には2時間11分53秒の世界記録保持者・T.アセファ(エチオピア)もエントリーしているが、アフリカ勢はメダル争いからこぼれると、レースを止めるケースもあり、最後まであきらめずに走り切ることが大事だ。
月陸編集部