自転車で南極点到達の会社員 今度はミャンマー自転車旅へ
移動予定距離は約500キロほど
自転車で南極点到達の会社員 今度はミャンマー自転車旅へ THEPAGE大阪 撮影・編集・ナレーター:柳曽文隆
新たな旅へ行ってきます──。昨年12月、有給休暇を取って自転車走行での南極点到達を目指し、今年1月に到達の夢を叶えた神戸市の会社員、大島義史さん(32)が12日夜、新たな自転車の旅へ出発した。今回の行き先はミャンマーで、移動予定距離は約500キロほどになる見込みだという。南極への大旅行から半年あまり、どのようにしてミャンマーへの挑戦に至ったのか? 有給休暇などは大丈夫なのか? その真相を確かめるべく、大島さんが住む社宅を訪ねた。 【連載】サラリーマン大島義史 自転車で南極点へ 夢実現に至った道のりの第一歩とは
予想外の臨時収入を得て、格安のミャンマー旅行へ
「南極から帰国後は、月々の借金返済のために働いてます」と苦笑する大島さん。「僕は冒険家ではありません、サラリーマンですから」というのが口グセで、働きながらでもこうした夢を叶えることを目標に、家族と会社に相談した上で有給休暇を取り、学生時代からの夢だった自転車での南極点到達へ挑戦し、その夢を叶えた。 帰国後は「早く普通の生活に戻らなくては」とすぐに職場復帰。大手輸送機器メーカーの経理担当として仕事に励み、南極旅のために要した1000万円近くに上った、旅行代金の返済を行っている。
「予想外の臨時収入がありまして」
あの大旅行から半年ほどで、新たなミャンマーへの旅を決めた大島さんだが、普通に考えてみると、借金を工面したのか? また、有給休暇は残っているのか? そして、なぜミャンマーなのかが気になるところ。 すると、お金については「今回は働いていた分で、予想外の臨時収入がありまして」と笑顔。それで、すべてを借金返済の前倒しに充てようかとも考えたが「偶然、ミャンマー旅行に格安で行けるという資料を見てしまいまして(笑)。いろいろ計算したところ、返済計画を崩さずに旅行できると分かったので、半分を支払いの前倒しに、残りを今回の旅行に充てました」と話した。 休暇については今回は「お盆休み」を利用して、22日ごろまで滞在するという。ちなみに、南極の時に使った有給休暇は、まだ残っているため、そうした影響はないとか。 また、なぜミャンマーを選んだかについては、今年、同国への旅行料金が安かったこと、そして基本的には自由旅行は禁止され行く場所が限られていたが、今年、一気に民主化が進んでいて、外国人がいける範囲も年々広がってきている。今後広がれば、古き良き遺跡の姿も、今のまま見られるかどうかわからない。そこで「今しかない」と考え、一気にチケット購入を試みたという。