TSMC株一時最高値-AIブームで今年の上昇率は1999年以来最高に
(ブルームバーグ): 半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が24日の取引で一時、過去最高値を付けた。今年はこの25年で最高のパフォーマンスを記録する方向だ。
台北市場で株価は一時1.4%上昇し、11月8日に記録した最高値を上回った。主要顧客のエヌビディアなど米半導体株が米国時間に上昇したことが追い風。人工知能(AI)関連の取引ブームが続く中、TSMCは今年これまでに84%上昇している。
フィナンシエール・ド・レキシエのアジア株責任者ケビン・ネット氏は「当社にとってTSMCは、勝者や技術を選ぶ必要がなく妥当な評価額でAIテーマを展開する最善の方法だ」と指摘した。次の焦点は来月開催のテクノロジー見本市「CES2025」でエヌビディアが行うプレゼンテーションとTSMCが今後発表する決算と見通しだという。
TSMCはアップルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も顧客に持ち、AI投資ブームで大きな恩恵を受けている。10-12月(第4四半期)決算は売上高が36%増、粗利益率は2022年以来の高水準となる58.3%が見込まれる。
原題:TSMC Shares Touch Record High, Eying Best Year Since 1999 on AI(抜粋)
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Charlotte Yang