すごい安い中古車を見つけたのですが、「レンタカー落ち」らしいです。なにかデメリットがあるのでしょうか?
価格の安い中古車を見つけたとき、レンタカー落ちの車であった経験のある人もいるでしょう。しかし、どのような車を指している言葉かよく知らない人もいるのではないでしょうか。 本記事では、レンタカー落ち車両の概要や、メリットとデメリットを解説し、購入時に気をつけるべきポイントを紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
そもそもレンタカー落ちとは
レンタカー落ちとは、中古車市場で、かつてレンタカーとして使用されていた車両を指します。業務用として多くの人に利用されるため、一定期間が過ぎると入れ替えのために中古車市場に出回ることがあるのです。 レンタカーは乗用車の場合、6ヶ月ごとに法定点検を行うことが義務付けられています。これにより車両の管理状況が良好で、個人所有の車両よりもメンテナンスが行き届いているケースが多いです。しかし、不特定多数の利用者に貸し出されるため、内外装の損耗や細かな傷や劣化が進んでいる可能性がある点には注意が必要です。
レンタカー落ちのメリット
ここでは、レンタカー落ちの中古車が持つ主なメリットを2つ紹介します。 ■年式が新しく低価格の車がある レンタカー落ちの車は、同業界が独自の販売ルートやネットワークを持っているため、同じ年式や型式の個人所有の車両に比べて価格が抑えられていることが特徴です。レンタカー業者と中古車販売業者が連携しているため、安く販売することが可能となっています。 また、業者は最新モデルを積極的に導入し、通常2年から3年程度の短期間で入れ替えることが一般的です。そのため、中古市場に出回る車両は年式が新しく、メンテナンスが行き届いた状態がよいものが多い傾向にあります。 なお、レンタカーとして使用された乗用車の走行距離は、平均で年間2~3万キロメートル程度が多いです。しかし、車種やシーズンごとのキャンペーン車両として利用されていた車両であれば、走行距離が相対的に少ないこともあります。新しい車を安価で手に入れたい方にとって、レンタカー落ちは非常にコストパフォーマンスが高い選択肢といえるでしょう。 ■整備がしっかりとされている レンタカー落ちの車は、メンテナンスが十分に行き届いている点もメリットの一つです。業務用車両として扱われるため、法律で定められた6ヶ月ごとの定期点検が義務付けられています。個人所有の車両は通常12ヶ月ごとの点検であるため、より頻繁に整備されているのが特徴です。 また、複数の利用者が乗る車である以上、安全性への配慮が徹底されています。そのため、エンジンやブレーキなどの重要な部分についても問題があれば即座に対応されているケースが多いです。中古車を選ぶ際に整備履歴を気にする方にとって、レンタカー落ちは安心感を得やすい選択肢といえるでしょう。