働き方指南のプロ・田中美和さんが教える、自己分析メソッド。気づいていない「強み」が見えてくる
キャリア形成は「Will・Can・Must」で整理
「自分らしい働き方」を実現する順番としては、「まずは自分を知り、そのうえで将来なにがやりたいのかを考えてほしい」と田中さん。とはいえ自分を深掘りしても、やりたいことがなかなか見えてこない場合もあります。 そんなときはキャリア形成の自己分析手法の1つ、「Will・Can・Must」を使って整理するのが良いそうです。 Will:自分がどうありたいのか(望む将来像) Can:自分が今できること(保有スキル) Must:自分がやらなければならないこと(義務) 「Willが思い浮かばないときは、しばらくCanとMustに集中するのも1つの方法」と田中さんは語ります。 自分が得意なことや、仕事・生活上の必須タスクをしっかりこなすことに集中していると、自然とWillが見えてくることがある──。「Willを探すことに囚われすぎるのも良くない」というアドバイスにハッとしました。
「材料集めの時期」と割り切ってみるのもいい
Willがわからないとき、CanとMustに集中することがなぜ有効なのか。それは、自分自身のやりたいことを探すための「材料集め」になるから、そう田中さんは語ります。 「尊敬しているキャリアカウンセラーの方が、『冷蔵庫の中に材料がなければ料理はつくれない。まずは材料を手に入れるところからはじめましょう』と仰っていて、すごくいい言葉だなと思いました。 やはり止まったままでは、物事はなかなか前に進みません。今回のようなウェビナーを視聴してみたり、旅行したり、散歩したり、会いたい人に会いに行ったり。まずは材料集めの時期と割り切って、可能な範囲で動くことからはじめるのもいいと思います」 セッションの最後、「自分らしく働くには?」という問いに、「自分の強みを見つけ、活かすこと」と答えてくれた田中さん。 変化の激しい社会において自分を見失わず、後悔のない選択をするためには、自分を知ることほど大切なことはありません。 「プライベートを含めて人生全般をキャリアと捉え、折に触れて自分を振り返ってみてほしい」というアドバイスに、あらためて自分のキャリアと向き合うヒントをもらいました。 BOOK LAB TOKYOで書籍購入する>> 「BOOK LAB TALK」の記事を見る>> Source: Waris, BOOK LAB TOKYO
田邉愛理