【動画解説】台風10号 非常に強くノロノロ 九州は影響が長引くおそれ厳重警戒 その他も大雨・暴風に警戒
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台風10号は、九州への最接近時に925hPaと過去最強に近い台風です。さらに時速10キロ未満のゆっくりとした速度で、雨や風の影響が長引いてしまう怖い台風となっています。その他も週末にかけて雨や風の強まる所がありそうです。
なぜ速度が遅く、ここまで勢力が強まってしまうのでしょうか。
台風が発達しやすいと言われるのは海面水温が27℃以上ですが、今回は30℃ほどの海面水温が高い海域を進みます。台風自体が海面をかき混ぜて冷たい海水が上がってくるのですが、今回は深さ50メートルの所でも30℃近く、勢力が衰えないと考えられます。
また、台風は周りの風に流されて進むことが多いのですが、これまでは近くにあった寒冷渦という低気圧の影響で西に進んできました。ただ、今は周りに流す風がなく、北にゆっくりと進みそうです。このため九州を中心に雨や風の影響が長引きそうです。早急に準備・対策をなさってください。 四国などでも大雨のおそれがあり、その他も週末にかけて雨や風が強まるおそれがあります。東日本を含め、交通機関に影響が出るかもしれませんのでお気をつけ下さい。 (気象予報士・長谷部愛)