「ストレート150km/h超え注目の4投手」春の選抜高校野球の見どころをスポーツライター西尾典文が解説
2年ぶり、コロナ後初開催となる「第93回選抜高校野球大会」が3月19日(金)に開幕します。 今年はフレッシュな顔ぶれが目立った全32校。 そこで、スポーツライターでアマチュア野球を中心に取材をする西尾典文さんに注目の試合と選手について伺いました。 (Yahoo!ニュースVoice編集部)
春の選抜高校野球が3月19日に開幕
こんにちは。スポーツライターの西尾典文です。 今日は3月19日に開幕する春の選抜高校野球について解説します。 2月23日に出場32校の組み合わせ抽選会が行われました。 そのトーナメント表を見ながら進めていきたいと思います。
一回戦の注目の高校をチェック(前半)【22秒~】
まず神戸国際大附属高校から天理高校のゾーン。 こちらには北海高校、明徳義塾高校、仙台育英高校、健大高崎高校と昨年秋の地区大会優勝校が4校入りました。 中でも中心になるのが、仙台育英高校と健大高崎高校です。 この両校は複数の力のある投手をそろえていますし、打線も非常に長打力があります。 初戦を勝ち切る事ができればこの2校が準々決勝で当たる可能性が高いのではないかなと思います。
続いて三島南高校から大崎高校のゾーンです。 こちらは先ほどのゾーンとは違い、昨年秋の地区大会優勝校が大崎高校だけでその大崎高校も初出場です。 さらに21世紀枠で出場している4校のうち3校がこのゾーンに入りました。 そういう意味では展開が非常に読みづらいゾーンになっています。 その中でも実力的に少しリードしていると思われるのが東海大相模と福岡大大濠の2校だと思います。 どちらも初戦の相手が、昨年秋に敗れた東海大甲府と大崎高校ですが、この初戦に勝つ様な事があれば、順調に勝ち進む可能性が高いのではないでしょうか。
一回戦の注目の高校をチェック(後半)【1分40秒~】
続いて明豊高校から上田西高校のゾーンです。 ここは4つのゾーンの中でも最激戦区になりました。 まず優勝候補筆頭である大阪桐蔭が入りました。 そしてその大阪桐蔭を近畿大会の決勝で破っている智弁学園。 この2校が一回戦でいきなり衝突することになります。 一回戦の16試合の中でも最も注目のカードと言えます。 さらに九州で3年連続優勝を決めた大分の明豊高校、大会ナンバーワン投手と言われている小園健太投手を要する市立和歌山。 東海大会準優勝ですが、攻守にバランスの良い県立岐阜商業、中国チャンピオンの広島新庄高校。 これらの学校も非常に力がありますので、大阪桐蔭といえども簡単に勝ち進むのは難しいと言えます。