「ストレート150km/h超え注目の4投手」春の選抜高校野球の見どころをスポーツライター西尾典文が解説
最後のブロックは東海大菅生から専大松戸のゾーンです。 ここの中心になるのは東京チャンピオンの東海大菅生。そして東海チャンピオンの中京大中京です。 中でも中京大中京は大阪桐蔭に次ぐ存在と見ていいと思います。 ただこの中京大中京が一回戦最後のカードに入り、準々決勝の3試合までを4日でこなさなければならないという、過密日程がネックになりそうです。 そうなってくると、東海大菅生にも十分にチャンスがあります。
西尾典文が気になる「速球派の4投手」【3分4秒~】
今大会の注目ポイントは、なんと言ってもプロが注目する好投手が多く出場するという事です。 市立和歌山の小園健太投手、中京大中京の畔柳亨丞投手、大阪桐蔭の松浦慶斗投手と関戸康介投手。 この4人については昨年秋の時点で、すでにストレートの最速が150キロを超えています。
4投手のポイントを詳しく解説【3分35秒~】
中でもナンバーワンと見られているのが、市立和歌山高校の小園健太投手です。 体も大きくストレートの力もありますが、変化球、コントロール、投球術、そういったところも高レベルで完成度の高いピッチャーです。 今大会の活躍次第では、秋のドラフトの目玉の可能性も十分にあると思います。
続いて、中京大中京の畔柳亨丞(くろやなぎきょうすけ)投手。 中京大中京には、昨年、高橋宏斗投手という中日ドラゴンズにドラフト1位で指名された先輩がいますが、その高橋投手に比べても二年生の秋の段階では全てにおいて畔柳投手が上に見えました。 畔柳投手もこの春の選抜で活躍すれば高橋投手の様にドラフト1位でのプロ入りも十分に可能性があると思います。
そして、大阪桐蔭高校の松浦慶斗投手、関戸康介投手。 この2人については中学時代から評判のピッチャーで高校でも順調に成長してきています。 昨年の秋は少し打ち込まれる事があって、小園投手や、畔柳投手と比べると成績、数字の面では少し劣りますが、能力面では決して引けを取るものではありません。 この2人も活躍次第では十分上位指名でプロ入りという事も考えられます。