洋服の「食べこぼし染み」キレイに消す洗い方の“ガチ技” プロの洗濯家が”家庭の洗濯機+洗剤"で洗ったらこうなった! 押さえておきたい「洗い方のコツ」
前回の記事(Tシャツを「気持ちよく着る」ための洗い方の心得)で、Tシャツの洗い方についてその考え方をお伝えしました。 【写真で見る】カレーの"シミが”首もとに付いた子どものTシャツ、プロの洗濯家の手にかかればどうかわる?ビフォー/アフターを見る Tシャツに限らず、洗濯の際に洗い方を決めるときには、「いつ、どんなときにどう着る服か」と、「洗いたいものがどんなものか」を詳細にしていくことが大事になります。 【写真で見る(8枚)】カレー染みの付いた子ども用Tシャツ。洗濯家が「洗濯機+家庭用洗剤」で洗ったらどう変わる? 今回は、実際のTシャツを事例にして具体的にお伝えします。
■「染み」で見落としがちなこと お子さんのTシャツで、カレーの汚れが付いてしまったそう(※外部配信先では写真を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。 このとき多くの人の洗濯は、カレー汚れにフォーカスが当たってしまい、洗濯の中心がカレーの落とし方になってしまうことが多いです。 ですが、僕らが提唱している洗濯は、カレーの汚れにフォーカスを当てるのではなく、服にフォーカスを当てる、です。あくまでも、それがどんな服に付いているかをまず明確にするのです。
服には洗える強度の限界がそれぞれあります。 だから、汚れではなく、服を基準に洗い方を決め、服の限界を超えないように、そのなかで目一杯汚れを落とすことを考えます。これにより、服を傷めずに汚れをきちんと落とせるのです。 そこでまずは、このTシャツがどんなTシャツかを明確にしていきます。 Tシャツに付いているケアラベルを見て、素材と絵表示を確認します。素材は綿100%。水には強い素材なので、水洗い自体は問題ありません。
とはいえ、洗濯はただの綿の布を洗うわけではないので、どんな仕立てになっているかをさらに詳細に見ていきます。そのときに参考にするのが洗濯絵表示です。 ■洗濯絵表示を確認すると… さっそく洗濯絵表示を確認すると、「40℃以下の水温で、洗濯機の弱コースで洗う」という表示が付いています。 この絵表示だけで見ると、弱水流で洗えばいいのだなと考えてしまうのですが、そうではありません。次に見るべきは、この表示の根拠です。