洋服の「食べこぼし染み」キレイに消す洗い方の“ガチ技” プロの洗濯家が”家庭の洗濯機+洗剤"で洗ったらこうなった! 押さえておきたい「洗い方のコツ」
表示で弱コースでの洗濯を指定しているということは、標準のコースで洗うとTシャツに何かしら不具合が出る可能性があるということ。でも、Tシャツを見ると、弱コースで洗う必要がありそうな箇所は見当たりません。 強いていうなら、胸のあたりに本をモチーフにした刺繍と飾りが付いていて、めくれるようになっています。 標準コースで洗うと飾りがちぎれる可能性があるため、これを考慮して表示を付けられているのかもしれません。ですが、おそらく標準コースでも問題なく洗えるのではないかと思います。
そもそもとして、子ども服で普段着として着るTシャツなら、当然こういった食べこぼしが付きやすいことは想定されます。すると、汚れが落ちにくい弱コースでの洗濯では汚れを落としきれず、すぐに捨てなければならないということが容易に考えられます。 ではなぜ弱コースで洗うという表示が付いているのか? それは、“製品になった状態できちんとテストせず、表示が付けられていることが多い”からです。 きちんとテストで製品を洗ってから絵表示が付けられていれば、弱コースで洗うという表示にはならないはず。いずれにしても、弱コースでの洗濯の指定は、このTシャツを着ることを考えたとき、適切ではないと僕らは考えます。
メーカーさんには製品デザインを、洗濯などのケアの部分も含め設計してほしいですし、購入する側も、洗濯表示の矛盾を見抜く目を持ってほしいです。 結果的に、このTシャツの素材や色、作りから判断すると、今回は以下のような条件で洗ったほうがいいと、僕らなら考えます。 洗濯機のコース:標準コース 洗浄時間:洗い15分、すすぎ3回、脱水3分 水温:40℃(洗いとすすぎの1回目までは40℃、その後は常温) 洗剤:弱アルカリ性の洗剤
注意点としては、この洗い方は洗濯絵表示にある条件に沿わないので、自己責任のもと洗うことになります(なので、本来はそうならないよう購入時に着用シーンを想像し、洗濯表示も確認をしたうえで、快適に着用ができるアイテムを購入することが大事なのです)。 では、実際に洗っていきますが、なにもこのTシャツだけを洗う必要はなく、この洗い方で洗えるものがほかにもあれば(例えばタオルや白いTシャツなど)、一緒にまとめて洗ってOKです。