告発者追及、元兵庫副知事が証言 斎藤知事「徹底的に調べてくれ」
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を巡る県議会調査特別委員会(百条委員会)で、最側近だった片山安孝元副知事が6日、初の証人尋問に臨み、文書を作成した元県幹部の男性を直接聴取した際「選挙で選ばれた知事を公務員が排除しようとしている。不正な行為になる」と考え、厳しく追及したと認めた。3月に文書を入手した斎藤氏から文書作成者の特定や目的について「徹底的に調べてくれ」と指示があったことも証言した。 公益通報と扱わず停職処分とした経緯が尋問で明らかになるかが焦点で、午後は斎藤氏に尋問を行う。 日本維新の会はこの日の証言を踏まえ斎藤氏への不信任決議案を出すかどうか判断すると表明しており、近く結論を示す見通し。県議会最大会派の自民党は6日夜に総会を開き、不信任案を含めた対応を協議する。 6日の尋問は告発文書を公益通報と扱わなかった経緯を中心に追及。作成した男性は片山氏の聴取を含む内部調査の結果、停職処分を受け、7月に死亡。県の対応に批判が集中する事態となり、片山氏は県政混乱の責任を取るとして辞職した。