リッキー・ヘンダーソンさん、中日にも縁… 通算1406個の盗塁王は竜選手の走塁意識も変えた
大リーグの盗塁記録を持つリッキー・ヘンダーソンさんが21日に亡くなった。複数のメディアが報じた。実は中日ドラゴンズでも指導した縁があった。 通算1406盗塁のヘンダーソンさんが来日したのは1987年11月。当時の所属はヤンキースで、カージナルスのビンス・コールマンとともに契約する用具メーカーの招待を受けていた。この時、中日は星野監督指揮のもと浜松で秋季キャンプを行っており、メーカーの仲立ちでヘンダーソンさんらの訪問が実現した。 予定ではまず10分間のスピーチが予定されていたが、質疑応答で盛り上がったため40分にも及んだ。その後、個別の走塁の実技では、一塁ベースを最小限で回るテクニックなどが伝授された。星野監督は「チームのみんながどんどん質問した。いい雰囲気だった」と満足そうに話した。 結果的にチーム盗塁数は65から翌年は84へ。ヘンダーソンのアドバイスが走塁意識改革の一助にはなったようで中日は翌年、リーグ優勝を果たした。ちなみに盗塁数は落合が1から3に増えたが、宇野は9から8に減った。
中日スポーツ