「大学4冠」青学大が分科会賞 明大・田中武宏前監督とENEOS・大久保秀昭TDに特別賞…アマ野球分科会表彰式
東京運動記者クラブのアマ野球分科会総会が16日、東京・港区内で行われ、分科会賞に史上5校目、6度目の「大学4冠」に輝いた東都大学野球リーグの青学大を選出した。 青学大は今春リーグ戦で「勝った方が優勝」という中大との大一番を制すると、6月の大学選手権では決勝で早大に2-1で逆転勝ちし、史上6校目、8度目の連覇を成し遂げた。秋季リーグ戦では勝ち点5での完全優勝で4季連続16度目のV。11月の明治神宮大会では主力選手に負傷離脱も相次ぐ逆境の中、見事に初優勝。史上5校目、6度目の「大学4冠」を達成した。 情熱あふれる指導でチームを作り上げた安藤寧則監督(47)は「学生たちが頑張ってくれたのが一番。選手が扉をこじ開けてくれた」と喜びを語った。 特別賞は、明大監督として2022年春から2023年春にかけて、同校85年ぶり、戦後初の3連覇を達成した田中武宏氏(63)と、ENEOS監督として社会人監督では歴代最多となる4度の都市対抗制覇を果たした大久保秀昭チームディレクター(TD・55)に贈られた。 この秋を最後に明大監督を勇退した田中氏。常勝チームを作り上げ、各校が「打倒・明治」と情熱を燃やした結果、近年の東京六大学野球リーグの戦いぶりはハイレベルなものになった。「現役時代も含め18年間、母校のユニホームを着られて幸せでした」とスピーチした。 大久保TDは2006年に新日本石油ENEOS監督に就任。母校の慶大監督を経て、再びENEOS監督に復帰するなど、19年間にわたってブランクなく名門アマ野球チームを率い、勝利へと導いてきた。「チームとしては2度、分科会賞をいただいたことはありますが、個人として初めていただくことができて、大変うれしく思います。過去の個人の受賞者のお名前を拝見しても、偉大な方ばかりで、そこに名が残るのは大変幸せです」とコメントした。
報知新聞社