ディープボンド退厩、京都競馬場で誘導馬に 大久保調教師「寂しいけど、また見られる」
有馬記念13着を最後に現役を引退したディープボンド(栗・大久保、牡7)が25日、滋賀県の栗東トレセンを退厩した。今後は京都競馬場で誘導馬になる予定。 午後3時、きれいな夕焼けの下、優しいまなざしで送り出した大久保調教師は「無事に見送ることができて、よかったです。種馬にしてあげられなかったのが、心残りですが、オーナーの粋な采配で誘導馬にしてもらって、京都競馬場からもふたつ返事で『もらう』と言ってもらえました。寂しいけど、近くの京都にいるので、また見られるなと。海外にも何度も行きましたが、動じることはなかったですし、いい誘導馬になって、後輩の模範になってくれると思います。寂しいけど、次に続くような馬を作りたいです」と語った。 2020年京都新聞杯で重賞初制覇を飾り、21、22年の阪神大賞典を連覇。海外遠征も積極的に行い、21年には仏GⅡフォワ賞を制した。天皇賞・春では、21年から3年連続で2着に好走。通算31戦5勝で重賞4勝。総賞金は7億6781万5800円。