足立区で「マンション購入」ってリスクが高いですか? 良い物件を見つけたのですが、水害が心配です。川から距離があれば大丈夫でしょうか?
「23区内でマンションを購入したい」と夢見ている人は多いのではないでしょうか。同じ東京23区内といっても区によってマンションの価格は大きく異なります。せっかく23区内でお手頃な物件を見つけたものの、水害リスクの高い場所であったら心配になるでしょう。 そこで今回は、荒川の下流沿いにある足立区でマンションを購入するリスクについて解説します。
足立区の新築マンション価格は安い?
不動産経済研究所の公式ホームページによると、2023年10月の東京23区における新築分譲マンション平均価格は8709万円です。前年同月と比較すると、平均価格は7%ダウンとなっています。 次に、大手不動産物件情報サイトの情報を参照すると、2023年11月時点で掲載中の足立区にある新築分譲マンション価格は、3500万円~5000万円程度の物件が目立ちました。 足立区の新築マンションの価格は、23区内の平均価格よりも大幅に安いことが分かります。
足立区の水害リスクは高い
足立区には、荒川、墨田川、綾瀬川など複数の河川が流れています。中でも水害に関して最も危険視されているのが、「日本一危険な川」と呼ばれる荒川です。万が一荒川が氾濫した場合は、首都水没ともいえる被害が想定されています。 足立区の公式ホームページでは、荒川と江戸川が同時氾濫する可能性があるとし区民に注意喚起をしています。もし荒川と江戸川が同時氾濫した場合、足立区は最大10mの浸水が予想されているのです。予想通り足立区が10m浸水した場合、大きな人的被害が出ることは避けられないでしょう。 しかも、浸水後はしばらく水が引かないことが予想され、足立区南部は50cmの浸水が2週間以上続く可能性があります。 足立区内でマンションを購入する際に水害リスクを気にするなら、区の北部を選ぶのがおすすめです。足立区が公表しているハザードマップによると、舎人ライナー・舎人駅より北部は荒川氾濫時の最大浸水が0.5m以下とされています。北部が完全に安全なわけではないもの、足立区内では比較的水害リスクが低いといえるでしょう。 とはいえ、0.5m程度でも駐車場や設備が浸水する可能性があり、生活に影響が出る可能性はあります。