オリオールズ野手 ヤンキース・田中の過熱報道をあざ笑う
アダム・ジョーンズの激白
ヤンキースの田中将大投手は(25)が、9日のオリオール戦で、本拠地ヤンキースタジアムでデビューを7回を投げて3失点のクオリティースタートで飾った。10三振を奪う好投で、ヤ軍では1915年のアレン・ラッセル以来、99年ぶりにメジャーデビューから2試合連続で8奪三振以上を記録した。 しかし、ニューヨークの地元紙「ニュージャージー・スターレジャー」紙の電子版は、一夜明けた10日(11日)、「オリオールズ外野手のアダム・ジョーンズが、田中の大げさな報道をあざ笑った」の衝撃的なヘッドラインで伝えた。 「アダム・ジョーンズは、水曜日(10日)になっても、田中騒ぎには乗ってこなかった」の書き出しで、2三振の後の第3打席に中前打を放って、「3の1」で、田中との初対戦を終えたジョーンズ外野手が、試合後、田中に関する質問に冷ややかに対応したことを伝えている。 また、地元紙「ニューズデー」の電子版でも、試合後の同外野手のコメントが掲載された。「家に帰って、俺が田中と対戦を振り返ると思うのかい? 田中と対戦したぜ、ってパーティーでも開くと思う? 単に、また新しい先発投手が来ただけのことさ。僕にとって、特別なことは何1つないよ」と、いささかうんざりしたような台詞を残した。 どうやら、球宴選出2度、昨年まで、2年連続で30本塁打以上を放っているジョーンズは、過熱する田中報道と、報道陣に次から次へと聞かれる田中関連の質問に、辟易しているようだ。対戦前日にも、田中についてこんな風にコメントしている。 「何故、アイツに俺の事を聞かないの? 俺は長いことメジャーでやっている人間の1人なんだぜ。彼が日本でやったことには、『おめでとう』っていうよ。でも、それが世界一凄いってことにはならないよ。彼は、日本で24勝0敗だったんだ」(ニューズデー紙) 試合後のジョーンズは、オリオールズの本拠地の地元紙である「ボルチモア・サン」に対して、更に突っ込んで、その真意を語った。 「“本物”じゃないとは言わないよ。だって、24勝0敗で防御率が1点台っていうは、確かに凄い数字だからね。たとえ、リトルリーグだって、大した数字だと思う。でも、彼はメジャーに来て、メジャーの打者と対戦するんだ。俺は、決して、日本の野球を攻撃するつもりじゃないんだ。俺の友達も、沢山、日本でプレーしているしね。でも、メジャーとは違う。MLBは、MLBなんだ」