ロシアがベラルーシと安保協力強化 プーチン大統領、核で欧米けん制
ロシアのプーチン大統領は24日、ベラルーシの首都ミンスクで前日に続きルカシェンコ大統領と会談し、ロシア軍が21日に始めた戦術核兵器使用を想定した軍事演習について協議した。プーチン氏は「国防と安全保障分野で協力を強化する」と表明。演習はベラルーシも参加予定で、ウクライナ侵攻を巡り対立する欧米をけん制した。 ロシアは同盟国ベラルーシに昨年、戦術核を配備した。核の共同運用で北大西洋条約機構(NATO)に対抗する。ルカシェンコ氏は会談で「(ロシアとの)軍事技術協力を通じ、(欧米が制裁で供給を禁じた)製品を代替する事業に取り組む」と応じた。 プーチン氏は会談後の記者会見で、戦術核演習は「NATOの活動と比べ異常なものではない」と正当化し「ロシアは、核兵器に関する義務を完全に順守している」と主張した。 ウクライナとの停戦交渉を巡り「交渉再開の必要性が再び議論されている」と指摘。ウクライナは「(2022年の)交渉の基本合意と、今日の現実を認めて交渉に戻る必要がある」とし、ロシア側は「準備ができている」と述べた。