【はたらく細胞】佐藤健がFukaseに「もっと来いよ!」プレミア舞台挨拶レポート!
佐藤健の説では濡れる4DXはデートに最適
芦田は加藤清史郎と水族館に行ったデートシーンをピックアップ。撮影時にはシャチに「波が見えるぐらい水を掛けられた」そうで、興奮気味に話す芦田に加藤も「すごかったよね。尻尾でバシャバシャと僕たちめがけて目の前で水を掛けてくるんで、思った以上にビショビショになった」と当時を回想。「ダッフルコートが絞れるくらいでした」と芦田がぼやくくらいずぶ濡れになったそうだが、ふたりでの撮影自体は「ドーパミン全開でした」といった感想が出るぐらい楽しかったとのこと。そんな芦田に佐藤から「デートは濡れた方がいいらしいですよ」といったアドバイスが。「どこの情報?」とハテナマークを浮かべるキャスト陣に「私調べです」と前置きしつつ、佐藤は「水を被ったりといった同じものを共有すると吊り橋効果じゃないですか。この映画の4DXにデートで来れば、ふたりで濡れることが出来るので非常にオススメです」と熱弁。本作の4DXでのデートを観客たちに推奨してくれた。 Fukaseは「健君とバチバチにやるシーンがあって」という白血球VS細胞たちの最強の敵との派手なバトルアクションに言及。佐藤から「手加減しなくていい、そういうのは映像に映っちゃうから」と言われながらの撮影だったが、何度やっても佐藤から「もっと来ていい!」「もっと来いよ!」と言われ続けたそうで、最後は「『ああ、もういいや。死んじゃえ!』みたいな感じでやった」とリアルな感情を乗せたという。そんな佐藤から演技の限界を引き出してもらいながらのアクションシーンだったようで、「役者ってこういう感じなんだと思いました」と貴重な体験となった撮影について振り返ってくれた。 松本は奥で映っているだろうと思って鉈を降り続けていたシーンが「全然使われていなかった」と苦笑い。阿部はひとりで便意を我慢しているシーンが長かったといった苦労話を語ることに。「とにかく我慢しろ」と言われていたそうで、「どこまで我慢できるんだろうなって」と撮影現場でのことを思い出し遠い目をする瞬間も。そんな人間側で苦労した阿部と同じく、細胞側の板垣と加藤諒もそのシーンでは大変な目にあったとのこと。筋肉モリモリの屈強なエキストラとの撮影は、あまりの熱気でスタジオ内に雲が出来そうな勢いだったらしく、「不摂生ってこんなに細胞を虐めてしまうんだなって思うぐらい、いろんな目に合いました」とため息交じりで報告してくれた。またマイカピュも「みんなで息を合わせないとできない場面があって、それが大変だったところかなぁ」と難しかったシーンについてコメント。MCからの質問に一生懸命しゃべろうとするマイカピュの姿には、芦田も「可愛いなぁ」と目を細めていた。 武内監督は本作がオープニング作品として上映された第25回サンディエゴ・アジアン映画祭のようすを報告。会場は大盛況だったそうで、「みんなゲラゲラ笑って最後に泣いて、本当に国境がない映画なんだと思いました。体の中は全世界、人類みんな同じ構造になっているので。世界に挑戦したい作品になりました」を胸を張った。ちなみに監督オススメの見どころは「とうもろこしの巨大な蔓」とのこと。「プロデューサーと作る作らないでケンカして、最後70万円でやっと作ってもらったものなので、そこはちょっと気にしてもらいたいです」とのこと。監督の苦闘の跡が偲ばれるシーンだそうなので、そこはぜひ劇場の大スクリーンでチェックしてもらいたい。 最後に永野が「私自身こんなに笑って、泣くかって思いました。ひとりでも多くの人にこの映画を届いて、皆さんが自分の体を大切にしながら、年末年始を過ごしてもらえたらなぁ……なんて思います。見どころいっぱいですので最後まで楽しんで観てください」、佐藤が「改めて王道のエンターテイメントって、やっぱりいいなって思い知りました。個人的には子供たちが喜んでくれたら、子どもたちが笑ってくれたらいいなって思っています。こういう映画が生まれたことが嬉しいし、こういう映画に携われたことが光栄。こういう映画がヒットしてほしいなって思います。皆さまのお力をお貸しください」と客席のファンに向けて熱くメッセージを語りかけ、大きな拍手に包まれながら舞台挨拶は終了となった。
ライター 川畑剛