韓国の李祥敏・行政安全相が辞任「大統領をうまく補佐できなかった」…尹氏の最側近の一人
【ソウル=依田和彩】韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の戒厳令宣布を巡る混乱を受け、治安を統括する李祥敏(イサンミン)行政安全相は8日、辞意を表明した。韓国大統領府によると、尹氏は同日辞任を認めた。 【動画】韓国「戒厳令」の夜 兵士の銃をつかんだ女性は野党の広報「彼らを止めなければ」
尹氏の戒厳令宣布を巡り、辞任した閣僚は金龍顕(キムヨンヒョン)国防相に続き、2人目となる。
李氏は声明で「大統領をうまく補佐できなかった責任を厳重に認識し、国民に申し訳ない気持ちだ」と述べた。
韓国の聯合ニュースによると、野党側は李氏が6日の国会答弁で「大統領は憲法の手続きと法を遵守する範囲で戒厳令を発表した」と発言したことなどを問題視し、10日に国会で李氏の弾劾(だんがい)訴追案を採決するとしていた。李氏は尹氏の最側近の一人とされる。