シリア暫定首相「今は安定と平穏の時」 拷問の責任追及へ
【AFP=時事】バッシャール・アサド政権が崩壊したシリアで、反体制派は10日、ムハンマド・バシル氏を暫定首相に任命した。バシル氏は中東の衛星テレビ、アルジャジーラのインタビューで「今こそ人々が安定と平穏を享受する時だ」と訴えた。 【字幕】33年ぶりにアサド政権下の刑務所から解放 レバノン人男性、帰郷 バシル氏は、反体制派が拠点とした北西部イドリブ県で統治を担う「シリア救国政府」のトップだった。反体制派は声明で、暫定政府は来年3月1日まで国政を担うと発表した。 反体制派を主導しているタハリール・アルシャーム機構(HTS)の指導者、アブ・ムハンマド・ジャウラニ氏はテレグラムに、「シリア人の拷問に関与した殺人者や治安関係者、軍の将校の責任はちゅうちょすることなく追及する」と投稿。 一方で、10日の英スカイニュースの取材では、「(シリアの)人々は戦争に疲れている。新たな戦争の用意はできていないし、もう戦争は起きない」と述べ、今後は「発展と再建」への道を歩んでいくとの考えを示した。【翻訳編集】 AFPBB News