【プレビュー】タイトル逃したユヴェントスがダービーマッチへ。パルマは下位直接対決|セリエA第20節
2024-25シーズンのセリエA第20節が日本時間11日から14日にかけて開催される。 トリノvsユヴェントス トリノ・ダービーでの長期にわたる支配を継続するために、イタリアの巨人ユヴェントスは土曜日の夕方、街のライバルであるトリノを訪問する。 今世紀、トリノがユヴェントスに勝利したのは36試合中わずか1試合(27敗)であり、その唯一の勝利は2015年4月、マッテオ・ダルミアンとファビオ・クアリアレッラがネットを揺らし、ユーヴェはアンドレア・ピルロがゴールを決めた時に遡る。 勝ち星に恵まれないヴァノーリ監督には、巻き返しが求められている。トリノは昨シーズンのこの時期の中途半端な成績から勝ち点を6も減らしており、過去11回のセリエAで勝ち点を減らしたのは一度しかない。直近のリーグ戦10試合で、トリノはわずか4ゴールしか奪っておらず、ホームではこれまで2勝しか挙げていないため、このダービーは長丁場のアウトサイダーとしてスタートすることになる。 ユヴェントスもまた、今シーズンを通して厳しい戦いを強いられてきたが、先週のスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝では、2度目の、そして国内大会では初となる敗北を喫した。チアゴ・モッタ率いるチームもまた、セリエAで多くのフラストレーションを味わってきた。直近の試合では、フィオレンティーナと2-2のドローに終わり、87分後に同点に追いつかれた。この結果、リーグ戦18試合負けなしとなったが、モッタ監督の初陣が中盤に差し掛かった今、イタリアのトップ4との差は大きくなっている。 ミランvsカリアリ 劇的なスーパーカップ優勝を飾ったばかりのACミランは、セルジオ・コンセイソン監督の治世における素晴らしいスタートを継続させるべく、セリエA土曜夜のキックオフでカリアリを迎え撃つ。 テオ・エルナンデスとクリスチャン・プリシッチの先制弾に続き、タミー・エイブラハムが後半に決めた決勝弾が、スリリングな「マドンナ・ダービー」でのロッソネーリの復活を完成させた。新指揮官は就任から1週間で、ミランをユヴェントスと街のライバルに勝利に導き、2022年にスクデットを勝ち取って以来となるタイトルを獲得した。 レオンは、ユーヴェ戦のハーフタイムのスピーチでスクリーンを破壊する前に、自分は選手に好かれるために雇われたのではない、と堂々と宣言したポルトガル人の同胞の下で、新たな精神が生まれたとすでに語っている。パウロ・フォンセカ前監督が指揮を執っていた今シーズン、ミランは一度もビハインドから逆転することができなかった。 今世紀に入ってから、カリアリはセリエAのサン・シーロでミランと18回対戦し、17回以上敗れている。この間、ミランは46ゴールを失い、得点はわずか11にとどまっている。ホームでもアウェーでも、ロッソブルーとの対戦はリーグ戦13戦無敗である。しかし、カリアリが最後にリーグ戦で連勝したのは3月のことであり、サン・シーロでの戦績を見る限り、勝ち点を最大にするのは難しいかもしれない。 ジェノアvsパルマ ともにここ2試合を1勝1分けで過ごすジェノアとパルマ。勝ち点1差で迎える下位対決となり、残留争いを占う上で重要な一戦となる。パトリック・ヴィエラ監督が率いるジェノアは得点力不足に悩まされる。ここ5試合で3ゴールにとどまっており、チームのトップスコアラーもアンドレア・ピナモンティの6得点と寂しい数字。今季途中に加わったマリオ・バロテッリも戦力となっているとは言いがたい。 対するパルマもここ5試合で1勝のみ。しかし、22歳のGK鈴木彩艶が評価を高めており、前節はマン・オブ・ザ・マッチにも選出。猫のような反応でビッグセーブを繰り返し、チームの勝ち点獲得に貢献した。鈴木彩艶が再びゴールにカギをかけることができれば、パルマの勝ち点獲得も近づいてくるはずだ。
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