「エムバペはまだベストの状態には達していない」アンチェロッティ監督がエースの状態に言及
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)がインターコンチネンタルカップ決勝に向け、「エムバペはまだベストの状態には達していない」と加入から4カ月が経過したフランス代表FWの状態を分析した。 Rマドリードは18日にドーハ(カタール)で開催されるインターコンチネンタルカップ決勝でメキシコのパチューカと対戦する。その一戦の前日、アンチェロッティ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えた。 アンチェロッティ監督は10日のアタランタ戦で左足大腿後部を負傷したものの、今回の招集メンバーに含めたエムバペについて、「昨日の練習で良い感触を得ていたし、スプリントを行い、すべてがうまくいっていた。感触とリスクを見極めるため、今日の練習は重要になる。問題なければ医師と話して出場するだろう。もちろん少しでもリスクがあればプレーしない。しかし昨日の感覚は非常に良かったので、我々は楽観視している」と戦列復帰の可能性を示唆した。 今季開幕から続くエムバペにとって最も適したポジションについては「キリアンは素晴らしい選手だが、正直に言って、まだベストの状態には達していないと思う。ここ数試合はよくなっていたが、まだベストではない。彼はセンターフォワードでも左サイドでも、前線のどのポジションでもプレーできる。彼のクオリティーなら、好きな場所でプレーすることができるだろう」とどこで起用しても問題ないことを強調した。 対戦相手のパチューカについて、「ボタフォゴ戦や準決勝のアル・アハリ戦を見たが、パチューカには独自の特徴がある。明日は彼らにとって非常に重要な試合になるだろう。ロンドンのような我々が知る選手や若くて優れた選手がいるし、ダイナミックでサイドバックがオーバーラップしてくる。面白い試合になるはずだ」と印象を述べた。 また、アンチェロッティ監督は良いスタートを切るのに苦労した今季のチーム状態ついて、「昨季と比べていくつか変化があったし、怪我人が出たことでバランスを失ってしまった。そのせいでベストの状態ではない。でも変化があれば普通のことだ。システムや戦術を変えなければいけないし、選手たちはそれに適応する必要があるが、サッカー界ではよくあることだ」とまだ本調子ではないことを認めていた。(高橋智行通信員)