〔東京外為〕ドル、151円台前半=米休場前の調整売りで下落(28日午前9時)
28日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、感謝祭による米休場を前に持ち高調整のドル売り・円買いが強まり、1ドル=151円台前半に下落した。午前9時現在、151円34~35銭と前日(午後5時、151円94~95銭)比60銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は151円20~60銭台を中心にレンジ取引となった。米国時間の序盤は、長期金利の上昇や予想を上回る米個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率を受け、151円80銭近辺まで上昇。中盤には、長期金利の低下や米休場前にドルロングを解消する動きが強まり、一時150円40銭台まで下落した。終盤にかけては、長期金利が持ち直したことで、151円20銭近辺まで回復。東京時間早朝は、150円80銭~151円20銭近辺でもみ合っている。 前日の米国市場では、トランプ次期米政権の先行き不透明感からリスクオフのドル売り・円買いが強まったほか、米休場を控えた調整売りに押され、約1カ月ぶりの安値水準を付けた。市場からは、「トランプトレードが一巡し、テクニカル的にはドル安・円高方向にモメンタムが移った」(国内証券)との声が聞かれた。 東京市場は、米休場を前に市場参加者が少なく、方向感の乏しい展開が見込まれる。前出の国内証券は、「150円台半ば~151円台後半を中心としたレンジで一進一退の展開」を見込む。 ユーロは、対円、対ドルで上昇。ECB高官が大幅利下げに慎重な姿勢を示したことで、買い戻しが優勢となった。午前9時現在、1ユーロ=159円84~85銭(前日午後5時、159円48~49銭)、対ドルでは1.0562~0562ドル(同1.0496~0496ドル)。