牧は攻守でチームを盛り立てている（C）産経新聞社

　 DeNAは10月18日に行われたCSファイナルS第3戦（東京ドーム）に2－1と勝利。アドバンテージを含めて対戦成績を3勝1敗とし、目指す日本シリーズ進出に王手をかけた。シーズン中は失策の多さに悩まされたチームがポストシーズンに見せた変身ぶりが注目されている。 【動画】オースティンは2試合連続となるホームランを放った 　このファイナルSでは3試合ともロースコアとなる中、光ったのは主将・牧秀悟のスーパープレーにもあった。 　1点ビハインドの3回一死満塁の場面。大城卓三の二遊間の当たりを二塁手の牧は気迫あふれるダイビングキャッチで二塁にトスし、併殺を完成。反撃の芽をつんだ。 　試合後の三浦大輔監督も牧の好守に関して「ビッグプレーでした。いっぱいいっぱいの中で流れを引き寄せてくれた」と最敬礼。鉄壁の守りでチームに流れを引き寄せた。 　PSにおいては、シーズン同様、強力打線が目立つが、ひそかに話題となっているのは守備の安定感だ。 　今季12球団最多の96失策とシーズン中も要所のエラーが目立ったチームが阪神とのCSファーストSから続き、PSに入ってからは5試合連続ノーエラーと堅守を貫く。 　シーズン中と打って変わって堅い守備、好プレーを連発するナインには、ファンの間からも「やれば、できるじゃん！」「シーズン中からやってほしい」「この集中力を持続させて」など、ネット上でも様々な声が上がっている。 　打線では主砲のタイラー・オースティンが相手先発のフォスター・グリフィンから4回に2戦連発弾をマーク。投手陣も吉野光樹が3回で降板した後、佐々木千隼、中川颯、山崎康晃、森原康平と4人の継投で守り切った。 　持ち味の「打ち勝つ野球」に短期決戦のCSでは「守り勝つ野球」がミックスされたことで、無双になっているといえそうだ。 　日本シリーズ出場となれば、2017年以来。そのときも相手はソフトバンクだった。昨シーズン叶わなかった「横浜頂戦」を実現するときがいよいよやってきた。 ［文／構成：ココカラネクスト編集部］