【西武】「違いはそんなにない」けど…“楽天キラー”今井達也、8回無失点で対楽天13連勝
<楽天0-4西武>◇28日◇きらやかスタジアム またしても“楽天キラー”ぶりを発揮した。 西武今井達也投手(26)が、8回7安打無失点で今季4勝目を手にし、21年10月から続ける楽天戦での連勝を「13」に伸ばした。「勝ち負けが自分につくとかつかないとか関係なく、チームが最終的に自分が投げた試合で勝ったか負けたかというのを気にする。カード頭を取れればと思ってたのでよかった」。楽天に対しての防御率は驚異の0・93。この日も大きく立ちはだかり、ホームを踏ませなかった。 勝負どころできっちり抑えた。1回2死二、三塁のピンチを背負うも、渡辺佳を二ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。4回2死三塁では、浅村に外角低めスライダーを振らせ三振を奪うなど、要所でギアを入れて封じた。3月29日の開幕戦(楽天モバイルパーク)で白星を挙げて以降、楽天戦は今季も4戦4勝。「他の球団に投げる時と違いはそんなにない。結果としてそういう結果になっている」と特別意識はない。 この日奪った三振の数は8個で、両リーグトップの99個となった。「イニング以上に三振を取るのが毎試合目標ではある。なにより無失点で抑えられたのがよかった」。渡辺GM兼監督代行も「彼はすごくチームを勝たせるという意識が強い。粘り強く、簡単に崩れない」と目を細めた。チームは引き分けを挟んで今月初の2連勝。今井は「僕自身も、チーム全体としても、まだまだ前を向いて一生懸命」と巻き返しへ次戦以降を見据えた。【山崎純一】 ▼今井が今季4勝目で、楽天相手には21年10月15日から13連勝。同一カードでの連勝記録には56~59年稲尾(西鉄)の近鉄戦22連勝があり、西武で同一カード13連勝以上は、前記稲尾22連勝、89~92年工藤のダイエー戦14連勝、16~18年菊池の楽天戦13連勝に次ぎ4人目。楽天相手に13連勝は、他球団を含めても菊池に並んで2人目の最長連勝となった。