気づけばチームの最古参 茅森早香“3姉妹”から“紅一点”個人目標は+250ポイント以上/麻雀・Mリーグ
プロ麻雀リーグ「Mリーグ」セガサミーフェニックスは、2024-25シーズンを大きな変化の中で迎える。オフに入り魚谷侑未、東城りお(いずれも連盟)の契約満了が発表された。2人と苦楽を共にした茅森早香(最高位戦)も「びっくりですし、悲しい気持ち」と語るが、プロ雀士として前を向かないといけない。来るべき新シーズンに向け、竹内元太(最高位戦)、浅井堂岐(協会)という新たな仲間が加わった。茅森も2人を「団体を代表する選手。心強く思っている」という。ガラッと姿を変えた新生フェニックス。7年目の飛翔がここから始まる。 【映像】会心の勝利にカメラ目線でドヤ顔した茅森早香 ―チームがガラリと変わった。どういう思いで変化を見ていたか。 茅森早香(以下、茅森) 2人が抜けたというのはびっくりですし、悲しいという気持ちはあります。ただ、新しく入った2人は団体を代表する選手なので、そこは心強く思っています。 ―昨期の振り返りについては。 茅森 後半に順位を上げることができて、2月の時点ではボーダーラインにいることができました。3月、(ボーダーラインを抜けるまで)あと少しだったのですが、粘ることができなかったという感じです。 ―新しいチームで、4人のチームワークはどうか。 茅森 2人とも最初に会った時から、すんなり溶け込んだ感じです。竹内さんは同じ団体ですが、あまり喋ったことはなかった。本当に明るい感じの方ですね。竹内さんも明るいですが、少し天然っぽい(笑)。浅井さんは普通の社会人という感じです。 ―チームは女性3人だったのが、今年は男性3人になった。 茅森 私には兄が2人いたり、麻雀をしていると男の人が多かったりするので、戸惑いはないですね。元々キャピキャピしているわけでもないので(笑)。ファンの方にとっては、チームの雰囲気がガラッと変わって応援しにくいということもあるかもしれませんが、麻雀を通して楽しんでもらえればなと思っています。 元々リーダー的な存在の人はいなくて、みんなが対等な関係でした。これからもそのようになっていくかなと感じています。 ―初期からの選手ということでチームの代表としてのコメントを求められることも増えそうだが、そのあたりはどう考えているか。 茅森 聞かれれば喋りますという感じです(笑)。 ―今年は昨年、一昨年と負けたところから這い上がらなければいけないという状況。 茅森 戦い方は1年ずつ変えています。昨シーズンは私の赤ドラが一番少なかったというデータがあって、そういう時にどうやって(少しでも良い)順位を取れるかというのを考えています。赤が1つ入っていると3900が満貫になる。それが1つの着順を左右する。赤がない時にはスピードを求めていくのかなど、考えながらやっています。 ―新人の2人にはどういう戦い方を求めるか。注目している点などもあれば。 茅森 自分の麻雀を打って、その上でもちろん勝ってほしいですね。まずは、見ている方に楽しんでもらえるような、麻雀を打ち切ってもらえればと思います。 ―浅井選手は「調子に乗れれば大きく勝ちます」と話していた。 茅森 いいですね。そういうのが好きです(笑)。攻めている方が見ている人も楽しいと思うので。一方、竹内さんはいつも「50ぐらいのプラスが目標」と話しています。 ―近藤誠一監督からは何か言葉は。 茅森 ないです(笑)。スタジオに来る回数も、昨年と変わらないと思います。月に数回ぐらいかと。ただ、私と近藤さんが一番付き合いが長いので、楽屋に来てくれている時は雰囲気も明るくなります。 ―個人として目標などはあるか。 茅森 個人的には6年間やってきて、一番プラスしたのが250くらいだったので、それを上回れるようにポイントを稼ぎたいと思っています。“絶対にプラスにする”という強い思いはあります。もちろん最終目標は優勝ですが、まずはファイナルに行くということですね。 ―改めて新人の2人に、何か先輩として教えてあげられることはあるか。 茅森 少牌しないこと(笑)。緊張すると思うので。シーズン中は睡眠が大事だと思うので、試合に合わせられるように調整をした方が良いかなと思います。 ―クレープ店を開業して、ファンの方との触れ合いも増えた。 茅森 お店にたくさん来てくれて「こんなにたくさんファンの方がいてくれるんだな」と実感しました。お店については、もともと夫が「キッチンカーでお店をやりたい」と言っていたことがきっかけです。なぜクレープ屋さんなのかは分かりませんが(笑)。「居酒屋をやりたいね」と言っていたのですが、子供にお店を残せるようにクレープにしました。クレープは商品を見れば(子供も)やり方がわかるので、そういう部分も良いのかなと思いました。ほとんどお店には行けませんが、行った時はファンの方と交流しています。 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部