岡山大 男性教員を懲戒解雇処分 女子学生にハラスメントと判断
岡山大は23日、学術研究院環境生命自然科学学域(農学系)の40代男性教員が女子学生にセクハラとアカハラ(アカデミックハラスメント)に当たる言動をしたとして、就業規則に基づき懲戒解雇処分にしたと発表した。処分は22日付。 同大によると、教員は既婚者で学生をゼミで指導していた。一定期間、性的関係を継続しており「優位的な立場を顧みることなく、強く意見することが困難な学生に十分な考慮もしていなかった」とセクハラを認定。学生の進路選択を妨げる発言もあり「意思決定に不当な影響を及ぼした」としてアカハラと判断した。 同大は、被害者保護を理由に性的関係にあった期間や発言の内容などは明らかにしていない。教員は性的関係や発言の事実は認めているが、ハラスメントに当たることについては「納得していない」という。 学生が1月に大学の相談窓口に伝えた。現在、学生は同大に在籍していない。那須保友学長は「人権を侵害する不当な行為で容認できない。再発防止に取り組むとともにハラスメント行為には引き続き厳正に対処していく」とコメントしている。