『ユイカ』が語る、SNSで注目を集めたことによる心境の変化、坂口有望からの影響
高校1年生の時に、好きな人が出来て書いた曲「好きだから。」
―そこから、オリジナル曲を作って、投稿しようと思い始めたきっかけは何でしたか? 実は、小学校6年生の時に、初めて自分で曲を書いているんです。小学校卒業のタイミングで、何かを形に残したいっていう、ただそれだけの気持ちで、自分で曲を作ったんですけど、坂口有望さんと出会って「シンガーソングライター」という言葉を知ってからは、憧れがますます強くなっていって……。なので、その頃から、定期的に曲を書いてはいたんですけど、まだ自分の曲に自信が無かったので、SNSには全然上げていませんでした。でも、それこそ、1年くらいカバー動画を投稿しているのに全然注目されないし、私が最終目標にしているのはシンガーソングライターなのだから、やっぱり、自分の曲で注目されたいと思って、オリジナル曲をSNSに投稿するようになりました。 ―そして、「好きだから。」が反響があったわけですが、この曲は、どんなタイミングで生まれた曲なのですか? 高校1年生の時に、好きな人が出来て書いた曲です。私は、結構すぐに人を好きになっちゃうんですけど、でも、この曲のモデルになっている男の子は今までの人とは違う気がしたんです。で、その時に、本当に感情に任せて書いた曲が「好きだから。」です。当時の思いがめちゃめちゃ詰まっています。 ―そんな高校1年生の時の恋心が詰まった「好きだから。」の動画を投稿してから、一気に流れが変わっていった感じですか? 最初は、いつもよりコメント数が多かったので、結構届いているのかなと感じていたんですけど、中でも、「言葉に出来なかった感情を、言葉にしてくれた感じがする」というコメントがすごく印象に残っていて、嬉しかったのを覚えています。その後は、今までとは桁違いのコメントと再生回数で、「いいね」もいっぱい付きましたし、しかも、色んな大人の方からも連絡が来て、バズるってこういうことか(笑)!と感じました。 ―逆に、怖さや戸惑いはありませんでしたか? 怖いっていう感情ももちろんありました。顔も知らない人達が私の曲を聴いて、いいって言ってくれているけど、本当なのかな?という気持ちもありましたし、日本だけじゃなく、海外の方も見てくださって……本当に爆発的に一瞬で広まるんだなというSNSの怖さみたいなものも感じました。それでも、やっぱり、嬉しい気持ちの方が強かったですね。 ―まだまだ話題中といった感じで、5月には、TOMORROW X TOGETHERのボムギュさんがカバー動画をアップしていましたが……。 本当にびっくりしました! 「好きだから。」を聴いてくださっているという情報は、ちらっとお聞きしていたんですけど、まさかカバーして、ミュージックビデオまで出してくださるとは思ってもいなかったです。私の曲を選んでくださって、ただただ感謝の気持ちでいっぱいですし、改めて、この曲が本当にたくさんの方に届いているんだなと実感しました。 ―『ユイカ』さんの楽曲が、国内外でさらに広がっているこのタイミングで、いよいよ、1stアルバムがリリースされるわけですが、今はどんな心境ですか? 率直な気持ちとしては、早く聴いて欲しいという気持ちが一番大きいですね。ずっとアルバムを出したいと思っていて、やっと形に出来たので、いつも聴いてくださっている人にももちろん聴いて欲しいし、『ユイカ』の曲を1~2曲しか知らないんだよねっていう方にも、このアルバムを聴いて、もっと色んな『ユイカ』を知って欲しいなと思っています。 ―坂口有望さんと出会って、シンガーソングライターという職業を知って……その頃から、漠然とかも知れないですが、メジャーデビューを夢見ていたのですか? 自分がメジャーデビュー出来るとは、全く思っていなかったですけど、でも、いつかは坂口有望さんみたいになりたいという気持ちがあって、メジャーデビューしたいというよりも、テレビで活躍するようなアーティストになりたいという気持ちは、漠然とあったと思います。