賃貸アパートに友人を泊めるのは「契約違反」になる可能性があるって本当? 「数日間」であっても許されないの?
賃貸アパートに友人を泊めることは、気軽に思える行為ですが、実は契約違反にあたる場合があります。数日間だからと安心していると、思わぬトラブルに発展することもあります。どのようなケースで違反となるのか、事前に確認しておきましょう。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
長期滞在は事前連絡を
用事で1泊だけ知り合いを泊める場合は、「宿泊」として扱われるため、同居人とは見なされず、この場合に特別な許可は必要ありません。ただし、頻繁に行うと生活音などでトラブルが生じやすくなるため、注意が必要です。 1週間程度の短期間でも、特に許可は必要ないと考えられます。しかし、半月から1ヶ月程度の場合は、事前に管理会社に連絡しておくと安心です。1ヶ月を超えると、「同居している」と見なされる可能性が高くなります。
二人入居不可の賃貸物件は要注意
単身者向けの賃貸住宅では、「二人入居不可」と定められている物件が多くあります。このような物件で他の人と暮らしていると判断されると、重大な契約違反と見なされる可能性があります。その結果、次回の契約更新を拒否されたり、最悪の場合は契約解除になったりすることもあるでしょう。 そのため、例え短期間であっても、無断で友人や家族を泊めると、契約違反とされる可能性があります。ただし、貸主や管理会社に事前に相談すれば、許可を得られる可能性もあるようです。 ■ファミリー向けの賃貸物件の場合 ファミリー向けの賃貸物件では、複数人での生活が前提となっているため、数日間知人を宿泊させる程度であれば、通常は管理会社や大家さんへの事前連絡は不要だとされているようです。
契約違反があった場合
契約違反があった場合、契約違反への対応は次の通りです。 ■注意文を送付する まずは注意文を送付し、入居者に自主的な改善を求めます。最初は比較的穏やかな内容の文書を送り、改善が見られない場合には徐々に内容を厳格化していくようです。 ■違約金の請求 契約違反が続く場合、違約金の請求が行われることがあります。途中解約に関する違約金などは、賃貸契約書に記載されている内容に基づいて請求されます。契約書に明記されていない場合は、違約金は発生しません。 一般的に、違約金の金額は家賃1~2ヶ月分程度が目安とされています。