「三井住友カード」のフィッシング詐欺が前月比2倍以上に【詐欺ウォール調べ・2024年6月度】
セキュリティソフト「Internet SagiWall」(詐欺ウォール)を提供するBBソフトサービスは、2024年6月度のインターネット詐欺リポートを発表した。詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計し、詐欺サイトの動向を分析した内容となっている。
三菱UFJ銀行が最多。Amazonのフィッシング詐欺は再び増加傾向
それによると、2024年6月における「詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数」は529万8,359件で、2024年5月から3万5,227件とわずかながら減少した。
ブランドランキングを見ると、6月は「三菱UFJ銀行」が最多。また「三井住友カード」のフィッシングサイトが急増し、実数で前月比2倍以上を記録。メール本文中には実在する店舗・製品名などが記載されており、具体的な内容で巧妙に勘違いを誘う内容となっている。
そのほかでは「NTT docomo」「みずほ銀行」「ヤマト運輸」を騙るフィッシング詐欺も急増している。とくにNTT docomoは実数で前月比約8倍と大きく増加。またここ最近低調だった「Amazon」が4位にまで浮上している。
カテゴリ別で見ると、クレジットカード、銀行、携帯キャリアの構成比が上昇している。クレジットカードは「三井住友カード」、銀行は「みずほ銀行」、携帯キャリアは「NTT docomo」の報告数が上昇したことに起因すると考えられる。
調査概要
・【調査対象】公的機関などから提供された詐欺サイトURL ・【調査方法】詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計(Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4) ・【調査時期】2024年6月12日、14日、18日 ・【調査URL数】計285件