【広島】開幕投手が今季8度目の先発で待望の1勝目
◆JERAセ・リーグ 広島4―3巨人(18日・マツダスタジアム) 九里の目には、うっすら光るものがあった。5回1/3で2失点と粘りの投球を披露。今季8度目の先発で待望の1勝目を手にした。「本当に、なかなか勝てなくて苦しかった。みんなに勝たせてもらった」。お立ち台で必死に涙をこらえながらも、声は震えていた。 プロ11年目で初めて開幕投手を任されながら、先発した7戦でチームも5敗2分け。6歳の長男と4歳の長女が「あと何日寝たら、試合見に行ける?」と楽しみにしていた3月29日の開幕・DeNA戦(横浜)から約1か月半もかかった。この日、子供2人は「パパ~!」と大はしゃぎ。一目散に父親の元に駆けていった。 今季、貯金1とした次の3試合は全て完封負けだったチームも、4度目のチャレンジで貯金2の壁を突破した。「いろいろな人の支えがあって今日がある」と九里。ここからは自身がチームの上昇を支えていく。(畑中 祐司)
報知新聞社