ASUS新型スマホ「Zenfone 11 Ultra」が日本発売。大型化&AI機能の実用度を探る
台湾のPCメーカー・ASUSは7月3日に、新型スマートフォン「Zenfone 11 Ultra」の日本での販売について発表した。 【全画像をみる】ASUS新型スマホ「Zenfone 11 Ultra」が日本発売。大型化&AI機能の実用度を探る 3日から予約を開始し、7月5日に発売する。公式オンラインストアほか、EC大手や家電量販店で取り扱う。直販価格(税込)は以下の通り。 メモリー12GB・ストレージ256GB版……13万9800円 メモリー16GB・ストレージ512GB版……15万9800円 Zenfoneシリーズは「Zenfone 9」(2022年11月)、「Zenfone 10」(2023年9月)とハイエンドかつコンパクトという路線を打ち出していた。 一方、今回のZenfone 11 Ultraは6.78インチの大型ディスプレイを採用する。クアルコム製のチップセット「Snapdragon 8 Gen 3」。基本的なスペックは、5月に発売されたゲーミングスマホ「ROG Phone 8」とほぼ同じだ。 通話翻訳や自動文字起こしなどの機能を搭載し、昨今のスマホでのオンデバイスAI(クラウドではなく端末内で処理するAI)のトレンドもしっかり押さえている。 発売前の製品を短期間だが試用する機会を得たので、大型化した「Zenfone」の使い勝手や、AI機能の実用度をチェックした。
兄弟機のゲーミングスマホとの違い
まず、Zenfone 11 Ultraの主な仕様をまとめる。USB Type-Cポートの数やメモリーの構成に違いはあるものの、見ての通りROG Phone 8とは共通部分が非常に多い。 対応するネットワークはいずれも、NTTドコモの「n79」を含む、国内5Gをカバーする。おサイフケータイも搭載。ただし、eSIMには非対応となっている。 Zenfone 11 Ultra ROG Phone 8 チップセット Snapdragon 8 Gen 3 メモリー 12GB/16GB 16GB ストレージ 256GB/512GB 256GB ディスプレイ 6.78インチ有機EL2400×1080ドット(フルHD+)1~120Hz(最大144Hz) 6.78インチ有機EL2400×1080ドット(フルHD+)1~120Hz(最大165Hz) 背面カメラ 約5000万画素 (広角、F値1.9)、約1300万画素(超広角、F値2.2) 約3200万画素(望遠、F値2.4) 正面カメラ 約3200万画素(F値2.05) バッテリー容量 5500mAh ワイヤレス充電 対応 おサイフケータイ 対応 生体認証 指紋・顔 インターフェース USB Type-C×1、nanoSIMスロット×2、3.5mmイヤホンジャック×1 USB Type-C×2、nanoSIMスロット×2、3.5mmイヤホンジャック×1 防水/防じん IP65/IP68 OS Android 14 (ZenUI) Android 14 (ROG UI) 直販価格 13万9800円~ 15万9800円 サイズもROG Phone 8とまったく同じで、高さ163.8mm×幅76.8mm×奥行き8.9mm、重量225g。 ちなみに、前機種となるZenfone 10は5.9インチのディスプレイで、重量が172gだった。11 Ultraはかなり大きく重くなっている。コンパクトさが気に入ってZenfoneを手に取ったユーザーは、新機種への乗り換えを躊躇するだろう。 一方で、厚さは9.4mmから8.9mmへ、実は少しスリムになっている。だが残念ながらこの数字には、カメラの出っ張りについては含まれていないようだ。 フレームにはリサイクルアルミニウムを使用。厚みがある分だけしっかりとした剛性が感じられる。 背面は指紋のつきにくいマット仕上げで、ASUSのロゴ「Aモノグラム」がデザインされている。 ロゴのラインに指がかかるようになっていて、多少は滑り止めの効果もありそうだ。