韓国定番料理を提供する「首爾製麺所」が新店舗 香港で4店舗目
韓国レストランの出店が相次ぐ香港で11月21日、「ソウル(首爾)製麺所」が北角(Shop B, G/F, Chu Kee Building, 433-437 King’s Road, North Point)にオープンした。(香港経済新聞) 【写真】北角店はチヂミなどの店舗限定メニューも用意 同店を経営するGoldmoon Restaurant Groupは、韓国ではソウル、釜山、大邱、光州など、韓国の主要都市で数十店舗を展開している100年以上の歴史を持つ飲食グループで、香港への進出は2年前だという。香港で、さまざまなレストランブランドを相次ぎ出店している。「ソウル(首爾)製麺所」も今年3月、香港で展開を始め、灣仔、中環、旺角に出店。今回、北角にオープンした。 香港進出の背景については「香港は国際的な食文化が発達した都市で、その受容性も高い。香港でKポップに後押しされた韓国文化への関心の高まりは、韓国料理への需要を大幅に高めているから」と話す。同ブランド名は、韓国では「良いものはソウルに集まる」とよく言われる言葉があり、「ソウルが韓国全土から最もおいしい料理を集めるように、香港にも最高級の韓国麺を紹介することを目指すため」だという。 同ブランドでメインに据えるのは、韓国の定番料理でもある温かい麺料理「カルグクス」。カルグクスは、小麦粉を原料とする平麺を使った温かい麺料理。韓国語で「カル」は包丁、「ククス」は麺を意味し、包丁で麺を切って作ることから名付けられたともいわれる。同店は昔ながらの製法で作られた手打ちのカルグクスを、生地作りからスープの仕込み、キムチまで、昔ながらの伝統的な製法にこだわっている。 ほぼ全ての食材は韓国から調達し、シェフも韓国人が調理場に立つ。同店ではシェフが毎朝、低温で24時間発酵させる伝統的な製法に従って生地を作る。24時間発酵させた生地を何度も練り直すことで、「スモーキーでモチモチとした麺に仕上げる」という。 キムチも手作りで、最初に白菜を切り、塩水に1~2時間浸す。ショウガ、ニンニク、コチュジャンをボウルに入れて混ぜペーストを作る。これを混ぜ合わせ、瓶を密閉し、室温で1~3日間発酵させる。 今回、北角店の限定メニューとして、カムジャタン(368香港ドル)とキムチチヂミ、海鮮チヂミ(以上128香港ドル)をディナーと週末での提供を始めた。 スープのベースは、「新鮮でジューシーなハマグリのスープ、風味豊かでスパイシーなキノコのスープ、さっぱりとしたコクのあるチキンのスープ」など幅広く、いずれも韓国の伝統的な食材を使っている。ユッケジャンヌードル(辣牛肉湯麺)、アサリヌードル(蜆湯麺)(以上68香港ドル)を用意するほか、メインと飲料(98香港ドル)や、メインと餃子(またはキンパブ)のセット(以上108香港ドル)などのコンボメニューも用意する。 営業時間は11時~21時30分。
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