初戦ベンチ外に奮起誓ったMF旗手怜央「外れたのは実力のなさ」
初戦ベンチ外という苦しい立場を経て、敵地バーレーンに乗り込んだ。日本代表MF旗手怜央(セルティック)は8日、全体練習終了後に報道陣の取材に対応。スタンドから見つめたW杯最終予選・中国戦(◯7-0)を「見ていてシンプルに強いなと感じた」と前向きに振り返りつつ、これからの決意を口にした。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 旗手は5日に行われた中国戦で23人の試合登録枠に入れず、ベンチ外で試合を観戦。招集された27人のうちDF長友佑都(FC東京)、DF望月ヘンリー海輝(町田)、FW細谷真大(柏)の3人とともに厳しい序列を突きつけられる形となった。 この日、旗手はベンチ外という立場について「終わってしまったことは仕方ないけど、外れたのは実力のなさだと思っている。実力が伴っていれば試合にも出られるし、メンバーにも入れると思うので、実力のなさがこの結果だと思っている」と受け止めを吐露。「そこにはしっかり自分自身、目を向けてやっていかないといけない。自分のためにしっかりとやりたい」と奮起を誓った。 6月シリーズ以降の日本代表は両ウイングバックに攻撃的な選手を置く3-4-2-1の布陣にトライする中、旗手は6月6日のミャンマー戦(◯5-0)で前半45分間に出場したのみ。シャドーとボランチの両面で高い適性を持つものの、多くの出場機会を得るには至っていない。 これから相手のレベルが上がってくればリスク管理の重要性が増し、攻守の潤滑油としての“気が利く”個性を求められる可能性もある。それでも旗手は「気が利くプラス何かが僕としてついてくればもっともっと良くなると思う。そこを意識してやっていきたい」と言い切り、さらなる成長を自らに課していた。 ベンチ外に終わった中国戦でチームは7-0の大勝を収め、「攻撃の部分でクオリティーの高い選手がたくさんいるので、そういう選手たちが自信を持ってプレーして、それがゲームにしっかり表現されていた」と素直に称えた旗手。この苦しい立場をさらなる飛躍につなげていくしかない。