<元日本代表 水沼貴史が語る>メンバー固定の弊害が出ているザックJ
この先も変わらなければチームは成り立たない
本田は誰もが認めるリーダーであり、これまでも周囲の高い期待に応えてきたし、ベラルーシ戦後にコメントしていたように、これからもぶれることなく日本代表をけん引しようとするだろう。 ただ、ぶれない、イコール、意固地にはなってほしくない。現状を見る限り、本田が意固地になりかけていると映ってしまうからこそ、あえてこのようなメッセージを送りたい。 今回の欧州遠征で内容を伴わない試合が2つも続き、この先も変わらないようであれば、W杯本大会を前にしてチームの体をなさなくなってしまうおそれがあるからだ。 (文責・水沼貴史/構成・藤江直人) 水沼貴史(みずぬま・たかし) 1960年5月28日、埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。53歳。浦和市立南高から法政大を経て、1983年に日産自動車(現横浜F・マリノス)入り。切れ味鋭いドリブルを武器とする攻撃的MFとして木村和司らとともに日産自動車の黄金期を支え、当時低迷していた日本サッカー界の人気者となった。Jリーグ3年目の1995年に現役を引退した後は解説者として活躍。2006年にはマリノスのコーチおよび監督を務める。日本代表では32試合で7得点。長男・宏太はJ1サガン鳥栖で活躍中。