衆院選公示 茨城県内、7選挙区に24人
衆院選は15日告示され、茨城県内7小選挙区に計24人が立候補を届け出た。候補者数は2021年の前回より5人多い。自民党は全7選挙区に擁立。自民党と野党系候補の一騎打ちは7区のみ。区割りが変更されて初めての選挙戦で、全選挙区での勝利を目指す自民に対し、派閥裏金事件を受けた「政治とカネ」への対応を追及する野党がどこまで議席を伸ばせるかが焦点となる。 政党別では、自民7人▽立憲民主2人▽日本維新の会4人▽共産6人▽国民民主1人▽れいわ新撰組1人▽無所属3人。前職が10人、新人が14人となった。 小選挙区定数「10増10減」を反映し、同県内では1、2、4、6、7区で区割りが変わり、水戸、笠間、小美玉、常陸大宮、下妻の5市で分割が解消された。各区の候補者は、新たに加わった地域での浸透にも力を入れる。 自民は全7選挙区に前職(比例復活含む)を擁立した。連立政権を組む公明は5区を除く6選挙区で自民候補を推薦。公明は小選挙区に擁立せず、比例北関東ブロックの3議席堅持に力を入れる。 前回選は野党系候補の一本化が進み、1、2、6の3選挙区で自民党候補との一騎打ちとなった。今回、自民党と野党系候補の一騎打ちは7区のみとなった。 野党第1党の立民は7区の中村喜四郎氏が引退したことなどにより、前回の4人から2減となる計2人を3、6区で擁立。国民は5区の議席死守を目指す。維新は1~4区、共産は1~6区にそれぞれ新人を立てて浸透を図る。れいわは同県内小選挙区で初めて3区に擁立した。 ■比例単独に4人 比例代表北関東ブロック(茨城、栃木、群馬、埼玉、定数19)には10政党・政治団体が立候補を届け出た。茨城県内関係の比例単独は計4人で、自民2人、立憲民主1人、政治団体では日本保守党が1人。 自民の擁立は36人。県内小選挙区の2区前職を除いた6人を含め、25人を重複(1位)とした。県内単独候補は元県議の西條昌良氏(69)を27位、会社社長の冨山ひで子氏(61)を34位で登載した。 立民は25人で、うち県内選挙区の2人を含む22人が重複(1位)。県内単独は税理士の渡会光恵氏(56)を25位に登載した。 維新は19人のうち、県内1~4区の新人4人が重複(1位)。公明は4人で、全員が単独。現有3議席堅持へ比例票上積みを目指す。共産は3人。1区新人を重複(3位)とし、県内12万票以上を目標に掲げる。 国民は4人。県内5区前職を重複(1位)で登載。れいわは3人を擁立。県内選挙区候補者の重複はない。社民党と参政党は各1人で、いずれも県内単独候補はない。
茨城新聞社