窪塚愛流『あたりのキッチン!』を通して、「より家族を大切にしたいと考えるようになった」【推し☆メン】
桜田ひよりや渡部篤郎に影響され、芝居に大きな変化が…
――これまでエッジのきいた役柄を演じることが多かったと思いますが、サッカー好きの一般的な高校生・清正を演じるうえで意識していることはありますか? 僕としてはそこまでとがった役柄を演じた意識はないです。結局みんな、気持ちはやさしい子ばかりで、何かに対して一生懸命になっている役が多かった。 先ほど、清正を演じることは難しいと言いましたが、これまでの作品では最初に台本を読んだ時に、その役柄の取る行動がある程度想像できましたが、清正の場合はすぐに動くのではなく、一度考えてから行動する子なんだろうなと感じとれたからです。 今までは役柄のクセみたいなものを僕なりに考えて、自分が演じやすいようにヒントを作ってお芝居をしてきたのですが、渡部さんや桜田さんとお芝居のキャッチボールができる貴重な機会なので、今回は守りに入るのではなく、積極的に攻めたいと考えました。 例えば、今まではセリフを発するときに間(ま)をつくったり、自分が言いやすいように言葉を区切っていたりしていたところを、今回は一連でしゃべるようにするなど、勢いを大事にしています。 そうしたほうが見てくださる皆さんに清正の心情がより伝わるんじゃないかと思いましたし、新たなお芝居の仕方に挑戦してみたくなったんです。これは大きな変化です。 ――「お気に入りの1枚」に用意してくださったのは、妹さんとの2ショット写真ですね。 僕の20歳の誕生日をお祝いしてくれた家族の食事会で撮ったものです。育ててもらった感謝を込めて、両親と妹に花束をわたしたら、妹がハグしてくれたんです。この写真を見ると元気がみなぎってくるので、すごく気に入っています。 ――コーナー名にちなんで、窪塚さんの“推し”について聞かせてください。 僕の推しは妹です。うちの家族はハロウィンに仮装をして撮影をするのが恒例になっていて、僕が参加するのは今回が2年ぶり。 今年は「魔女の宅急便」のキャラクターに扮することになって、僕がみんなより遅れて撮影スタジオへ行ったら、キキの扮装をした妹が「愛流くん、可愛いでしょう」と言いながら僕のところに走ってきたんですよ。 家族が住む大阪へ、数時間かけて行ったのでちょっとだけ億劫(おっくう)に感じていましたが、妹の笑顔を見た瞬間に疲れが吹き飛んでしまいました。その日に撮った写真は今、スマホのホーム画面になっています。 日々、生活していると大変なこともありますが、僕を支えてくれる一番大切な存在はやっぱり家族。 『あたりのキッチン!』の清正も、大好きだった母を亡くし、序盤は父に反発していましたが、結局、清正を支えているのは家族だったということが改めてわかったので、清正同様、窪塚愛流としても家族をもっと大切にしていきたいと思いました。 撮影:河井彩美
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