窪塚愛流『あたりのキッチン!』を通して、「より家族を大切にしたいと考えるようになった」【推し☆メン】
清正と母の思い出の料理・メンチカツの味に感激
――作品では、登場人物それぞれの「大切な味」や「忘れられない料理」が描かれます。窪塚さんにもそんな料理はありますか? 僕は神奈川県で生まれて、大阪で育ったのですが、上京したばかりのころに友だちがたこ焼き屋さんで働き始めたんです。その友だちが「たこ焼きを焼くのがすごくうまい」と自分で言っていて、僕としては「お前が作れるわけないじゃん(笑)」って、彼の言葉をまったく信じていなかったんです。 でも、ある日、彼がキムチやチーズを具材に使った本格的なものを焼いてくれて、これが想像以上に美味しかった。それまで見たことのない友だちの姿を見たことと、僕のために作ってくれた彼の気持ちが嬉しくて、ちょっとグッときてしまいました。 ――劇中では毎回美味しそうな料理が登場しますが、これまで食べた中で印象に残っているものは何ですか? メンチカツが特に美味しかったです。3話に登場した、清正とお母さんの思い出のメンチカツはもちろん、後半で再び登場するフライパンで作るメンチカツがビックリするぐらい美味しくて。 普通のメンチカツは、口に入れるとホロっとほどけていく感じがあるけど、そのメンチカツは食感がハンバーグに近くて、これまで食べたことのない肉々しさを感じました。 このドラマに出演したことがきっかけでもあるのですが、頻繁に自炊をするようになったので、今度、メンチカツを自宅で作ってみようと計画中です。
自作料理は「天狗になっちゃうぐらい美味しい(笑)」
――料理の腕前は? 自分でいうのもなんですけど、僕の料理は天狗になっちゃうぐらい美味しいです(笑)。レシピ通りに作ったら何でも美味しくできるんだって、最近は特に実感しています。 仲良くしている知人にから揚げを食べてもらったら「うまい!」って絶賛されましたし、同世代の俳優の友だちにはキノコを豚バラ肉で巻いて、片栗粉を振って甘辛く焼いたものを作ってあげて、これも「美味しい!」と言ってもらいました。 みんなが褒めてくれるから、自炊の意欲に拍車がかかって、ホント皆さんにも食べてもらいたいぐらい(笑)。 最近は外食をしたときに「もしかしてこの調味料を使っているのかな?」と予想したり、自宅でも「この調味料を使ったらもっと美味しくなるかも」と想像したり、自分なりにアレンジを加えることが楽しくて、いろんなことに興味が出てきています。 ――ひょっとして清美さん並みの味覚の持ち主なのかも。 味覚にも自信があります。今度はスパイスから作る本格的なカレーに挑戦しようと考えています。「1日かけて煮込みました」みたいな感じで凝ったものを作って、いろんな人に食べてもらいたいです。 ――食事だけでなく、アップルパイを作ったという情報を入手しました。 そうなんです!アップルパイって一見、凝った料理に思われがちですが、リンゴ1個とリンゴジュース、パイシートがあればできてしまうので意外に簡単なんですよ。 ただ、包丁の使い方が下手でリンゴの皮がむけないので、今はピーラーでむいていて、豆腐を手において切ることも怖くてまだできません(苦笑)。今後は上手に皮むきができるようになることが課題です。