〔NY外為〕円、152円近辺(31日)
【ニューヨーク時事】31日のニューヨーク外国為替市場では、日銀の利上げ観測を背景に円買い・ドル売りの流れが継続し、円相場は1ドル=152円近辺に上昇した。午後5時現在は151円97銭~152円07銭と、前日同時刻(153円36~46銭)比1円39銭の大幅な円高・ドル安。 日銀は同日まで開いた金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めた。会合後に記者会見した植田和男総裁の発言が利上げに前向きと受け止められたことをきっかけに、海外市場で円買い・ドル売りが加速。ニューヨーク市場にもこの流れが波及した。 市場参加者は「米株価が崩れ、リスクオフの円買いが進んだ面もある」(邦銀)と振り返った。 米労働省が朝方発表した新規失業保険申請件数は前週比1万2000件減の21万6000件と、3週連続で改善した。雇用情勢の底堅さを示唆する内容で、円売り・ドル買いが一時優勢となった。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0878~0888ドル(前日午後5時は1.0850~0860ドル)、対円では同165円40~50銭(同166円50~60銭)と、1円10銭の大幅な円高・ユーロ安。