〔東京外為〕ドル、151円台後半=米金利低下、米株安などで下落(1日午前9時)
1日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の低下や米株安が圧迫要因となり、1ドル=151円台後半に下落している。午前9時現在、1ドル=151円97~98銭と前日(午後5時、152円22~22銭)比25銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は米長期金利の上昇を眺めて水準を切り上げ、152円80銭台に上昇。米国時間の序盤は、新規失業保険申請件数の良好な結果を受け、153円前後に値を上げた。上昇一服後は、米長期金利が低下したことや米株価が下落したことを背景に売りが優勢となり、151円80銭台に水準を切り下げ、終盤は152円前後で推移した。米国時間に発表された新規失業保険申請件数は、前週比1万2000件減の21万6000件と、3週連続で改善。雇用情勢の底堅さを示唆する内容となった。 東京時間の朝方は、いったん買いが優勢となり152円10銭台に強含んだが、その後は151円80銭台を中心に推移している。この日の東京時間は、今夜発表される10月の米雇用統計を前に「動きづらい展開」(外為仲介業者)が予想される。来週に米大統領選や米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控えていることも、ドル円の動きを鈍くしそうだ。 10月の米雇用統計は、ハリケーンや大手航空機メーカーのストライキが下押し要因となるため、非農業部門就業者数の伸びの鈍化が予想される。市場では「予想に反して強い結果ならば、ハリケーンなどの影響を受けても、なお米雇用情勢が底堅いと受け止められ、1円以上ドル高・円安が進む可能性がある」(資産運用会社)との指摘があった。 ユーロは対円で小幅高、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=165円40~43銭(前日午後5時、165円31~33銭)、対ドルでは1.0883~0884ドル(同1.0858~0859ドル)。