古民家生かし温かみある空間に 東通・ゲストハウス「はれのち」12月開業
東通村の地域おこし協力隊・桑原杏奈さん(25)=八戸市出身=が、同村野牛で開業準備を進めていた、ゲストハウス「はれのち」が完成し、12月から営業を始める。築47年の家屋の味わいを残しつつ、地域住民らの手を借りてリノベーションし、温かみのある空間に仕上げた。桑原さんは「支えてくれた多くの人に感謝したい。すてきな出会いが生まれる居心地のいい場所になれば」と願う。 2階建ての民家を譲り受け、5月末から改装に着手。改修費をクラウドファンディングで募り、目標の400万円以上を集めた。村内外からボランティアも多く訪れ、柱や天井、床などを生かしながら、壁を塗り直すなどして新たな空間を作り上げた。 館内は1~2人用の個室3部屋と、二段ベッドが二つあるドミトリールームが1部屋あり、共有の台所やシャワールームを備える。和洋室の共有リビングも整備し、宿泊者以外の地域住民も気軽に集える場所を目指す。 今後はさまざまなイベントの企画や、多様な宿泊プランの設定などの構想を練る。桑原さんは「外から来た人と地元の人がつながれるような拠点とし、自ら積極的に発信していきたい」と意気込む。 予約は、現在は電話のみだが、12月中に専用サイトを設立する予定。 問い合わせや予約は、はれのち=070(3336)4715=まで。
デーリー東北新聞社