佐渡裕氏、兵庫県立芸術文化センター辞任説に「ライフワークとしてやっていきます」
指揮者の佐渡裕氏(63)が25日、兵庫県西宮市内で行われた芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センターの「開館20周年企画」記者会見に出席した。 「20年なんですね。僕自身は振り返るタイプじゃないけど、大きな節目を迎えた。(当時の兵庫県)井戸知事から『この劇場から心豊かな街にしてほしい』と、音楽家に託されたことに感激したし、武者震いするような大きなプレッシャーもあった。手前みそですけど、成功した感覚はあります」 自ら指揮を執る「ジルヴェスター・スペシャル・コンサート」(12月29~31日)で開館20周年はスタート。阪神・淡路大震災から丸30年を迎える2025年1月17日の「佐渡裕 マーラー8番『千人の交響曲』」(同18、19日も)など、年末まで記念公演を開催していく。 報道陣から〝芸術監督を辞めるのではという話も〟と問われると、「誰が流してるんですか」と苦笑い。2023年4月から新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督も務めていることで「かなり過密なスケジュールになったけど、少なくとも2027年くらいまではスケジュールに入っている。辞める気もないですし、僕の中で〝芸文〟は歴史ゼロから一緒にスタートした。ライフワークとしてやっていきます」と笑って否定した。