V奪回へ頼もしかった藤川新監督の就任会見 阪神は大山、坂本、糸原、原口がFA権取得…残留かどうかは得意のトーク力次第
【川尻哲郎「TIGER STADIUM」店主敬白】 阪神タイガースの次期監督に就任した球児…いや、藤川新監督への期待が日増しに高まっていますが、私の店は…というと阪神の今年の戦いが早めに終わったとあって、客足のほうは残念ながらまばらです。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 そこで阪神が日本一になれなかった分、今オフは「OB祭り」と題したイベントを開催して、大いに盛り上げたいと考えています。まずは第1弾として11月2日、今季まで1軍打撃コーチを務めたOBの今岡真訪氏を特別ゲストに呼ぶことが決定。今後も阪神元監督のアノ人から人気者だったアノOBまで、豪華ラインアップが組めるよう準備を進めております。詳細は店のホームページで随時発表しますので、チェックお願いします。 それにしても藤川新監督の就任会見は頼もしい限りでした。恩師の岡田監督のイズム継承など、その発言は終始、自信満々。昨季日本一、今季2位の監督の後任は重圧がかかるはずですが、「どんな道を選んでもおそらく正解にできる」「自分の決断に間違いはない」など、なかなか言えるもんじゃありません。新たな「挑戦者」として岡田監督の野球観を引き継ぎつつ、今季の良かった点、得点力不足という悪かった点をしっかり分析し、投手出身の藤川新監督らしいやり方でV奪回を目指してほしいです。 また、今オフは4番大山を始め坂本、糸原、原口がFA権を取得し、その去就に注目が集まっていますが、この4選手は来季も絶対に必要。無事残留させるかどうかは藤川新監督の得意のトーク力にかかっています。 21日には新監督を支えるコーチの全陣容も発表されました。中でも藤川監督らしいのは、長年ブルペン捕手として投手陣を支えてきた裏方の片山大樹氏を1軍ブルペンコーチに抜擢したこと。私も現役時代から彼を知っていますが、〝火の玉守護神〟だった藤川監督にとって最も気心の知れた一人です。指揮官同様、コーチの経験はないですが、私はナイスな人選と期待しています。22日からは来季に向けた秋季練習がスタート。愛着ある背番号「22」のユニホーム姿の藤川新監督が今から楽しみです! (元阪神投手、スポーツバー店主・川尻哲郎)