2024年に開催、世界の7つのアートフェア&イベント
すでに定着しているビエンナーレからニッチなアートフェアまで、コレクターにとっては見逃せないアートイベントの数々が毎年、世界各地で開催されている──だが、最高の芸術作品のために費やすことができる時間(と資金)は、限られている。 そこで、スイスのバーゼルに加えてマイアミ、香港で開かれている世界最大級の現代アートフェア、アート・バーゼルを除いた「必見」のイベント7つをご紹介する。 ■Malta Art Biennale(マルタ・アート・ビエンナーレ) マルタのArts Council Malta(アーツカウンシル・マルタ)がマルタ国立コミュニティ美術館(MUŻA)との提携により初めて開催する「マルタ・アート・ビエンナーレ」は、ユネスコ世界遺産に登録されている歴史的な街、首都のバレッタを様変わりさせるイベントになると期待される。 3~5月、マルタ島の春の祝祭の時期に開かれるビエンナーレは、バレッタに近い海沿いのビルグやボルムラ、そしてゴゾ島で、屋外展示も行う予定だ。 ■TEFAF Maastricht(TEFAマーストリヒト) 「美術品、骨董品、デザインに携わる世界有数の団体」を自負するヨーロッパ美術財団(TEFAF)がオランダの都市マーストリヒトで開催する「TEFAFマーストリヒト」は、7000年に及ぶ芸術の歴史を紹介するイベントでもある。 3月9~14日、22カ国の280以上のディーラーたちが、数々の巨匠たちの傑作やオートジュエリー、20世紀のデザインを出品する。クオリティや出所の確実性、状態の確認は、折り紙付きとされている。 ■Venice Biennale(ベネチア・ビエンナーレ) 4月20日~11月24日に開催。アーティストやギャラリスト、コレクター、そしてキュレーターなど、アートに関わるすべての人々が、毎年最も開催を心待ちにしているイベントのひとつ。 60回目となる2024年のベネチア・ビエンナーレのキュレーションを担当するのは、アドリアーノ・ペドロサ。初めてラテンアメリカ出身のキュレーターを迎えた。開幕前の17日~19日には、プレオープン・イベントが行われる。