「代えないから」侍ジャパン井端監督から伝えられた全幅の信頼 ソフトバンク栗原陵矢、結果で応えた決勝打【プレミア12】
◆プレミア12 1次リーグB組 日本7―6キューバ(17日、台湾・天母) 野球日本代表「侍ジャパン」の栗原陵矢=ソフトバンク=が激戦に終止符を打った。 ■侍主砲がモデル妻と〝新婚2ショット〟【写真】 同点の8回1死一、三塁で、同僚のモイネロから決勝点となる左犠飛を放った。 強い雨の中、打席に入った時に三塁走者が俊足の五十幡であることを失念するほど集中していた。モイネロの直球を逆らわずに逆方向へ運び、五十幡が勝ち越しのホームを踏んだ。1点差に詰め寄られた直後の6回も、1死満塁でモイネロから押し出し四球を選んだ。「最高の結果を出したいとは常に思っている。その中で状況を見て、最低限のことが後半2打席はできたかな」とうなずいた。 日本シリーズを終え、名古屋から代表に合流した直後だった。「代えないから」。井端弘和監督から伝えられたのは全試合フルで起用する、ということだった。全幅の信頼を置かれ、栗原も奮い立たないわけがなかった。 「自分の中でも頑張ろうと思えるきっかけになりましたね」 チェコとの強化試合から「5番三塁」で出場を続ける中、15日の韓国戦で右肘付近に死球を受けた。診断は打撲で、トレーナーも首脳陣に出場可能であることを伝えたという。栗原も「無理しないでもいけます」と意欲を見せた。それでも首脳陣は大事を取って、16日の台湾戦での起用を見送った。「もちろん出たかったですよ」。大舞台で試合に出られなかった悔しさは、この試合にぶつけた。 試合後は「すごく疲れたというのが一番」と率直な思いを口にした。主軸としての働きを見せた背番号「23」には疲労以上に充実感を示した。
西日本新聞社