ゼレンスキー大統領の支持率さらに低下、「信頼する」52%
【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(46)の支持率は、ウクライナ軍にとって重要な時期に今後の国際軍事支援をめぐる不確実性が高まる中で、さらに低下している。キーウ国際社会学研究所(KIIS)が7日公表した昨年12月実施の世論調査で明らかになった。 【写真】「戦場でも交渉の場でも」戦わなければならない ゼレンスキー氏 ゼレンスキー氏を「信頼する」と回答した人は、ロシアによる本格侵攻直後の2022年3月は90%だったが、2024年12月には52%にまで低下した。 一方、「信頼しない」と回答した人は、2022年3月にはわずか7%だったが、2024年12月には39%に増加した。 KIISのアントン・グルシェツキー事務局長は、「支持率が低下したことで、公人としての彼の将来性と重要性は確実に低下した」と指摘。大統領職にも「重大な打撃」を与えたと述べた。 ゼレンスキー氏は2019年大統領選で、東部での親ロシア派武装勢力との激しい戦闘を終結させ、同国のソ連式政治エリートの間でまん延する組織的な汚職を根絶すると公約して圧勝。5年間の任期は昨年終了した。 だが、ウクライナは戒厳令下では選挙を実施できない。いずれにせよ国外に避難したり、ロシア占領下や戦闘が活発な地域に暮らしたりする人も大勢いるため、選挙は多くの障害に直面することになる。 以来、ロシア側はゼレンスキー氏は正当なウクライナの指導者ではないと主張しているが、西側諸国もロシアの同盟諸国からもほぼ無視されている。 ウクライナは現在、東部で領土を失っている。ドナルド・トランプ次期米大統領は1月20日の就任後直ちにウクライナ紛争を終結させると宣言しているが、詳細は明らかにしていない。【翻訳編集】 AFPBB News