高島礼子×藤原紀香×剛力彩芽 男装あり、宙吊りあり…さまざまな挑戦を、息ぴったりの三姉妹が演じる『メイジ・ザ・キャッツアイ』
◆時代考証が面白い 紀香 :ビジュアル撮影の時は、みんな着物の中にボディースーツを着ていました。今回は明治時代のキャッツアイなので、明治ならではの和洋のミクスチュア満載の戦闘服になると思います。お楽しみに♪ 明治は、男女の関係も現代よりももっと奥ゆかしい時代。キスも「接吻」。嫁入り前の娘が恋人と手を繋ぐこともハレンチとされている時代ゆえ、私と恋人である俊夫との関係も原作よりますます奥ゆかしく。 剛力 :時代考証が面白いですよね。愛ちゃんは一人称「僕」がトレードマークですけど、この時代はもしかして「拙者」って言ったほうがいいのか?とか最初に演出の河原さんがお話ししていました。(笑) 高島 :明治時代の香りもしつつ、古臭いものではない脚本でしたね。ここに河原さんがどう演出をつけられていくのか、完成が楽しみです。私は原作のある作品に個人的にはすごく緊張してしまう性質。 原作ファンの方のイメージを壊してはいけないというのがありますから。過去にも北条先生の『エンジェル・ハート』の実写版を演じましたが、喋り方とか人物描写に細心の注意を払っていたことを思い出します。 剛力 :私にとってキャッツアイといえば、あの有名な「見~つめるキャッツアイ♪」という曲。ただ原作漫画は読んだことがなかったので、漫画好きとしては『CAT’S EYE』だけでなく北条司作品をこれからすべて読み漁ろうと思っています! 紀香 :私は物心ついた頃から北条司先生の作品が身近にありました。11くらいの頃かな、『キャッツ・アイ』のアニメを見て、猫のようなしなやかな3姉妹の動きをマネして遊んだり、踊っていたり。ちょっと大人の世界だなぁと憧れていました。北条先生の描く主人公たちは、快活だけどそこにユーモアと色気が溢れていて!
◆大切に繊細に演じていきたい 高島 :色気といえば、私が演じさせていただく泪姉さんですよね~。演じさせていただく私は、せっかちで天然ボケって言われていますので、冷静沈着な泪姉さんからは程遠い。まあ、色気って自分でどうこうするモノじゃなくて他人様が判断するものですけど…。 私は最近、年をとって大人になるどころかUターンして幼くなったところがありますから。ただ役者としては、自分と程遠いキャラクターの方が演じやすいのはあります。 ネタバレになっちゃうんですけど今回の役どころでは、男装などもありまして、河原さんを通して宝塚出身の美弥るりかちゃんに色々と教えてもらおうと約束を取り付けました。詳しくはヒミツですので、その成果はぜひ舞台を見にきてください。 紀香 :私は90年代に、映画で泪姉さんを演じさせてもらいましたが、当時は若かったので役作りはかなり「大人っぽくしなきゃ」なんて頑張っていた思い出が。(笑) 今回は、舞台で瞳としてのお役。活発で負けず嫌いなところもあるけれど、キャッツアイとしての使命と、幼馴染みで、刑事である恋人トシとの間で揺れ動く女心を大切に繊細に演じていきたいと思います。 剛力 :私も愛ちゃんはボーイッシュなところが自分に合っている気がしています。理系で機械に強いっていうところは私にはない特徴ですが、性格だったり男勝りなところが似ています。 「僕」って自分のこと呼んでいる女の子にも憧れていた時がありますね。逆に似ているところが多いので、意識して、“剛力彩芽”ではなくちゃんと「愛ちゃん」として舞台に立たないとと思いました。 紀香 :本当にピッタリ!可愛い妹! 剛力 :嬉しいです!
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