フリーマンのサヨナラ満塁本塁打で盛りあがる大谷翔平（中央）らドジャースナイン＝ドジャースタジアム（撮影・水島啓輔）

ワールドシリーズ第1戦（ドジャース6×―3ヤンキース＝延長十回、ドジャース1勝、25日、ロサンゼルス）米大リーグのワールドシリーズ（WS＝7回戦制）がドジャースタジアムで開幕し、ドジャースは2―3の延長十回2死満塁でフレディ・フリーマン内野手（35）が逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち先勝した。 【写真】フリーマンの逆転サヨナラ満塁本塁打に喜ぶ大谷翔平 ロバーツ監督は試合後の会見で大熱戦となった試合を振り返り「これは私が今までに目撃した野球の瞬間の中でも、最高の瞬間の一つと言えるだろう」とフリーマンのサヨナラ弾を称賛。「選手たちの活躍にこれ以上ないほど興奮した」と目を見開いた。 ドジャースは2―2の九回2死二塁ではソトを敬遠し、ジャッジとの勝負を選択し、遊飛で無失点。ヤンキースは3―2の延長十回に2死二、三塁でベッツを敬遠し、フリーマンとの勝負を選択。1点を防ぐために両軍がリスクを背負った。ロバーツ監督は「あまり余裕がなく接戦するしかなかった。適切に選手起用しようとした。今振り返ると楽しかったが、その瞬間はチェスをやろうとしていただけだった」と表現した。 特に指揮官は七回に無死一、二塁から好調のE・ヘルナンデスに犠打を指示し、PSで登板がなくこの日からロスター入りしたグラテロルを七回に登板させるなど勝負手をいくつも打った。「よくできた野球の試合だった。投球も守備も打撃もよく、観衆は1球目から盛り上がっていた。オールドスクールな野球だった。ドラマチックな幕切れは本当に素晴らしかった」とこの試合全てに感謝をささげた。